ニコ・ロズベルグが今年をもってF1から引退すると発表したが、チームメイトのルイス・ハミルトンは幼なじみの自分にとっては意外なことではなかったと語った。
F1ドライバーズ選手権を2016年に初めて制した直後、ロズベルグはF1からの引退を発表した。カート時代から一緒に戦った仲であり、今季タイトルを最終戦まで争ったハミルトンは、多くの人は驚いただろうが自分は驚かなかったと述べた。
「僕は、このニュースに驚かなかった数少ない人間だと思う。彼のことは昔から知っているからね」とハミルトンはウィーンで開催されたFIA表彰式において語った。
「(カート時代から一緒に)18年間走ってきた。彼は今回初めてF1タイトルを取ったんだ。だから彼がやめるという決心をしたことには驚かなかった」
「彼には大事な家族があるし、子どももいる。だけどF1はほとんどの時間を奪ってしまう」
「僕らは13歳のころにレースを始め、いつかチャンピオンになるといつも話していた」
「僕がこのチーム(メルセデス)に入った時、ニコがいて、子どものころと同じことを話した」
「ものすごく変な気持ちになるだろうね。来年チームに彼がいないなんて寂しくなる」
「彼がいなくなるとF1界全体が寂しがるだろう。彼の今後の活躍を祈る」
メルセデスはこれからロズベルグの後任を探すことになるが、ハミルトンは自分の希望を強く押し出すつもりはないと語った。
「僕は今までドライバーとしてチームの契約に関して何かを要求したことはない。セバスチャン(・ベッテル)やフェルナンド(・アロンソ)など、そういうドライバーが多いのは知っているけど」とハミルトン。
「僕は常に平等な権利を要求するだけだ。公平に扱われるなら、チームメイトは誰でもいい」
「僕らのチームボスは優秀な人たちだから、ふさわしい人材を選ぶはずだ。僕はレースをするためにここにいる。今も変わらずレースを愛しているし、来年の戦いに気持ちを集中させている。来年をもっといいシーズンにしたい」