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嵐、『FNS歌謡祭』披露の「ふるさと」はどんな曲? 幅広い世代に親しまれる背景を読む

2016年12月03日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

 年末の大型音楽特番『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)が今年も12月7日、14日の2夜に渡り生放送される。嵐は、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、KinKi Kids、TOKIO、NEWS、V6といったジャニーズグループたちとともに7日の放送に出演。出演者たちのコラボ企画が見どころのひとつである同番組で、昨年嵐は『嵐スペシャルコラボメドレー』と題した企画に参加し、3曲を披露。ももいろクローバーZと「WISH」、東京スカパラダイスオーケストラのメンバーと「GUTS!」でコラボレーションを果たした(参考:嵐がももクロ、スカパラホーンズとコラボした意味 パフォーマンスの幅はどう広がった?)。


 今年もすでに番組公式HPで企画内容が一部発表されており、嵐は女優・松下奈緒とバイオリニスト宮本笑里と共演し、「ふるさと」を披露するという。嵐の中でも特別な一曲として知られる「ふるさと」。タイトルでピンと来ない人も楽曲には聴き覚えがあるかもしれない。この曲は、嵐が『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で史上初のグループでの司会を務めた2010年、同番組のテーマソングとして初披露したもの。それぞれの故郷がふと浮かぶような歌詞を嵐がやさしく歌い上げる楽曲だ。2011年の『紅白』では、東日本大震災復興企画の一環として櫻井翔が被災地にあったピアノで伴奏を弾き、嵐と出場歌手で合唱。その後も度々『紅白』のステージで歌われてきた。その後、なかなか音源化には至らなかったが、“ジャニーズらしさ”と“日本の素晴らしさ”を詰め込んだアルバム『Japonism』(2015年)通常盤でCD初収録となった。ちなみに、「ふるさと」は2013年に『NHK全国学校音楽コンクール小学校の部』課題曲にも起用されている。


 「ふるさと」の作詞は小山薫堂、作曲はyouth caseが手がけた。小山は熊本県天草市出身で、今年4月の熊本地震の際には自らの“ふるさと”を思い同曲を作詞したというエピソードを明かしている。また、小山は熊本県の民放4局で放送された被災者へ向けた応援メッセージCMを企画・制作した人物でもある。CM内では嵐のメンバーが一人一人メッセージを送り、BGMとして流れる「ふるさと」が多くの人々の心を癒した。


 今回共演を果たす松下奈緒は、ピアニストとしての顔も持つ。番組内でのコラボレーションでは、松下のピアノと宮本のバイオリンを伴奏に、嵐が「ふるさと」を披露することが予想される。また、今年の『FNS歌謡祭』では、薬師丸ひろ子と橋本環奈の「セーラー服と機関銃」コラボや、さだまさし、ゆず、水樹奈々が共演を果たす「永六輔トリビュート」など、世代を超えたコラボレーションが目立つ。嵐はこれまで様々な世代の人々の心を癒し、また一緒に歌うことができる曲として「ふるさと」を歌ってきた。多くの世代が楽しむであろう今回の放送でも、心温まるパフォーマンスを届けてくれることだろう。(竹上尋子)