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「辞める気満々で仕事してると出世する」って本当? 恐れるものがないから強気にはなれるけど

2016年12月02日 20:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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僕は非常にクライアントに対して腰が低く、要求する報酬もリーズナブルなタイプの物書きである。まあ、ライターなんて大抵そういう人間が多いんだけど、そんな僕には最近になって弟子が2人出来た。

弟子が食えるように面倒を見るのも大事な仕事なので、仕事を見つけてきて、この2人に「これやってみ」と紹介してみた。

不思議なもので、自分がもらう報酬については高望みしないんだけど、いざ弟子のために仕事を探すとなると、報酬をできるだけ高く吊り上げようとするのだ。ついさっきも、「ライターなら紹介するから金いっぱい出せ!」と、喧嘩腰で交渉し、僕の原稿料の相場の1.5倍の単価の案件を確保し、これを弟子たちに提供したばかりだ。

仕事をするには、多少の無茶と強引さは必要なものなのかも知れない。というか、弟子のために慇懃無礼に相手の足元を見る根性があるんなら、僕自身もあと少しだけ貪欲になりたい。(文:松本ミゾレ)

「自分の上司の側について他部門に噛みつきまくる奴が一番出世する気がする」

さて、先日2ちゃんねるを閲覧していると「宝くじ当たったら仕事辞めるもんなの?」というスレッドを目にした。その中で面白い箇所があった。

あるユーザーが「辞める気満々で上司に喧嘩売りまくりながら仕事してたら意外と出世する」と書き込んでいる。「宝くじ当選」という前提条件があるが、僕個人としてはこういう強気に出られる人が羨ましく思える。

冒頭の通り、僕は腰が低いので原稿料のベースアップも、2年に1回ぐらいの頻度で要求するかしないかというタイプだ。自分の生活はそれなりに回っているので、あまり無理をする気になれない。我ながら仏さまのような人間だと思う。

しかし、この書き込みをした人というのは、恐らく上との衝突を恐れない人なのだろう。

スレッドを読み進めていくと、賛同の声もチラホラ。

「そんな気概でやってると意外とうまく回るもんだよね」
「半分正解だよねこれ。自分の上司の側について他部門の責任者に噛みつきまくる奴が一番出世する気がする」

良くも悪くも、自分の意思表示をはっきりさせる人は組織の中で目立つ存在になる。意志が強い人というのは、たとえ組織の中で悪目立ちしても、自分の意見をしっかり押し通し、時には道理をも曲げるような人なんだろう。

強気に行ってもダメだったら本当に辞めてしまえばいい

でも、上司に喧嘩腰で打つかって認められるというか、上司側が譲歩してしまう人というのは、元々"圧"があるタイプだ。

たとえば若い頃やんちゃしていたとか、強面とか、そういう「こいつ怒らせたらやべえ」と思わせる何かを持っている人たちである。やくざを誰もが避けるように、こういうタイプは折衝を重ねるうちに、上司も敬遠するようになっていき、結果的に意見が通りやすくなるみたいなところがあるはず。

そうではない人だって大勢いるわけで、喧嘩腰で上司にぶつかったところで「うるさい、黙れ」と一蹴されちゃう社会人も多い。結局は人によるところが大きい。

ただ、我慢しなくて良いことまで我慢をする必要はない。状況が変わらなければ本当に辞めてしまえばいいのだ。もしもあなたが「あのクソ上司め!」と憤慨するような事態に直面したら、その時は一回捨て身の戦法をとってみるのもいいだろう。

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