インディカーは、現行のダラーラDW12シャシーを新しい車両が開発される2020年もしくは2021年まで使用することを明らかにした。
2012年からインディカーで使用されているダラーラ製作のシャシーDW12。2015年からは、エンジンを共有するホンダとシボレーがエアロキットをそれぞれ製作している。
インディカーは9月に2017年のエアロキット開発を凍結し、18年から共通仕様のエアロキット導入を発表。18年から導入を予定している新シャシーに共通のエアロキットを使用して争われると思われていたが、インディカーは新シャシー導入をさらに延期することを決定したようだ。
インディカーの競技委員長を務めるジェイ・フライは、「2018年にユニバーサルなエアロキットを導入し、3年から5年はそのキットを使用することができる。そのため新たなシャシーの導入時期は決定していない」とコメント。
2014年にチャンピオンを獲得したウィル・パワーのレースエンジニアを務めるデビッド・ファウスティーノは、DW12の進化が新シャシー導入の必要性を抑えていると語る。
「フレームやギヤボックス、ベルハウジングは同じままだが、エンジンは絶えず変化し、ここ数年はエアロキットによってクルマのコンセプトも変わってきた。2、3年ごとにこのような変化があれば、クルマは停滞することはない。彼らは、新しいフレームに交換することもできるんだよ。誰にもわらないようにね」
エアロキット導入初年度はシボレーがホンダユーザーを圧倒し、メーカーやチームのコストも上昇したため、18年から導入されるユニバーサルキットはこれらの問題を解決し、新たなマニュファクチャラーの興味を誘うことを期待している。
「我々は計画を持っており、パドックはもちろんシボレーやホンダ両方と話をしている。その計画ついてとても熱心に取り組んでいるよ。我々が進めている方向に資本を投入することが賢明であると考えており、この計画にはほかのマニュファクチャラーの参入の見通しも含まれている」
「最悪なことは、我々が進めている計画をほかのマニュファクチャラーが考えたときに、彼らがしたくないと判断したときだ。我々はどこにいて、どこにいくのか、いい感触を持っているし、ほかのマニュファクチャラーを手に入れることができると確信しているよ」とフライはコメントしている。