エステバン・グティエレスは、マネージャーとして、元CART/インディカードライバーであり、同じメキシコ出身のエイドリアン・フェルナンデスと契約した。グティエレスはハースF1のシートを失い、2017年の移籍先を探している。
ハースは2017年のレースドライバーとしてロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの起用を決定、グティエレスは1年で同チームを離脱することになった。
グティエレスはチームの決定は「フェアでない」と発言、チームに説明を求めたため、代表ギュンター・シュタイナーは今週にも改めて話をする見込みだ。
一方でグティエレスは自分のマネジメント体制にも問題があったと考えており、変更を行うことにしたという。
今後マネジメントチームの責任者はフェルナンデスが務め、これまでそのポジションにいたディディエ・コットンはコンサルタント的役割を果たすことになる。
「ディディエはここ何年かマネージャーを務めてきたが、今後はアドバイザーになる」とグティエレス。
「これからはフェルナンデスが僕のマネージャーだ」
グティエレスはマネジメント業務に今後は自分も多少関わっていくつもりであると語った。
「(今、シートがない状態であることについて)誰も責めるつもりはない。だがもっとうまく対処できたはずだと思う」
「僕はドライビングに集中していて、その他のことに気が回らなかった」
「(契約について)考え始めた時にはもう厳しい状況になっていた」
「今後再びこういう状況に陥るようなことがあってはならない」
2017年のF1レースシートでまだ確定していないのは、ザウバーの1席とマノーの2席のみとなっている。
最近、マノー・レーシングが新たな出資者にチームの株式の過半数を譲渡する可能性があり、その交渉がかなり進展していることが分かった。CEOトーマス・メイヤーは、アブダビGPの週末に、「チームの株式の過半数の取得について、あるグループと話し合いをしていることは確かだ」と明言した。
F1ジャーナリスト、ジョー・サワードは、交渉相手は、アメリカGPとメキシコGPのプロモーターを務めるメキシコ系アメリカ人、タボ・ヘルムンドであると報じた。ヘルムンドは2015年末にも当時のマノー・マルシャの買収を検討していると伝えられた。
サワードはマノーのドライバーとしてメキシコ出身のグティエレスが有力候補のひとりであるとも示唆している。