1日にアンベイルされたヒュンダイの2017年世界ラリー選手権(WRC)参戦用車両、『ヒュンダイi20クーペWRC』。すでにテストでマシンをドライブしたティエリー・ヌービル、ヘイデン・パッドンが、その印象を語った。
「テストでドライブした際の第1印象は、とてもポジティブなものだったよ」とヌービル。
「レギュレーション変更によってエアロダイナミクスやリヤの安定性など、僕たちが改良を望んでいたキーエリアに手を加えることができるようになった」
「エンジン出力が上がっているけど、メカニカルグリップも向上したからドライバビリティに影響はない。自信をもってアクセルを踏んでいけるんだ」
「2016年シーズンはランキング2位を獲得でき、とてもポジティブな1年だった。もちろん、目指しているのは、そのひとつ上のチャンピオンだけどね。17年シーズンも、その争いに加わることができると思っているよ」
16年シーズンの第4戦アルゼンチンで勝利したパッドンは、17年型WRカーがシリーズの人気を取り戻す要因になると感じているという。
「従来のマシンより運転していて楽しく感じる。それに観客にとっては見ごたえのあるものになっているはずだよ」
「17年型マシンはドライビングスタイルに合わせて、セッティングを変えられる点も気に入っている」
「新レギュレーションは、新しい世代のモータースポーツファンにもラリーに興味を持ってもらうきっかけになると思う。これまでにない斬新なルックスとエキゾーストノートで、これまでラリーではまれだった若い世代の興味を引くことができるはずなんだ」
なお、これまでは別チームからエントリーしていたヌービルとパッドン、ダニ・ソルドの3名だが、17年シーズンからは1チーム3台エントリーが可能となるため同一チーム、『ヒュンダイ・シェル・モービス・ワールドラリーチーム』からシリーズへエントリーする。