水曜日、オーストリア・ウィーンで行われた世界モータースポーツ評議会(WMSC)で、2017年の世界ラリー選手権(WRC)開催スケジュールが承認された。また、17年から出走順規定を変更することも承認されている。
先日、FIAのラリーディレクターも誤りを認めた16年の出走順規定は15年シーズンのものと同じ形式を採用。17年は競技初日のみポイントリーダーが先頭走者を担当し、2日目以降は暫定順位のリバース順でスタートする。
また、来季の開催スケジュールも正式に承認された。9月に発表された暫定スケジュールから、ポーランドがカレンダー入り。今季開催中止となった中国ラウンド、政情が不安定となっているトルコラウンドはカレンダー入りしなかったものの、候補地リストには留まった。
さらに、17年の新型WRカー登場で第1線を退く現行型WRカーによるプライベーターカップ、『WRCトロフィー』創立も正式に認められた。同トロフィーに参戦するプライベーターは、17年のWRC全13戦中7戦を任意に選択して出場。そのうち6戦のポイントでチャンピオン争いを繰り広げる。
そのほか、WMSCでは来季のタイヤサプライヤーをミシュランとDMACKの2メーカーとすること、FIAジュニアWRCでは、これまでのシトロエンDS3 R3に代わり、MスポーツがR2車両を供給することなどが決定されている。
■2017年世界ラリー選手権 開催スケジュール
Round日程開催地11月20~22日モンテカルロ22月10~12日スウェーデン33月10~12日メキシコ44月7~9日ツール・ド・コルス(フランス)54月28~30日アルゼンチン65月19~21日ポルトガル76月9~11日イタリア86月30~7月2日ポーランド97月28~30日フィンランド108月18~20日ドイツ1110月6~8日スペイン1210月27~29日GB(イギリス)1311月17~19日オーストラリア