元F1ワールドチャンピオンで、ニコ・ロズベルグの父であるケケは、マックス・フェルスタッペンはミスを減らすべきであり、それには指導が必要だと示唆した。
最終戦アブダビGPでフェルスタッペンは決勝スタート直後、ニコ・ヒュルケンベルグが駆るフォース・インディアのサイドポッドにヒットした後、1コーナーでスピン、最後尾まで順位を落とした。しかしそこから挽回し、最終的にはレースを4位で終えた。
最初のスティントをスーパーソフトで21周走るという作戦が功を奏し、フェルスタッペンは10周目には2位に浮上、タイトル獲得を目指すニコ・ロズベルグを押さえつけて苦しめた。
フェルスタッペンは好結果を残したとはいえ、最初のスピンがレースに影響したのは間違いない。
「確かに彼(フェルスタッペン)は1コーナーで何とか冷静に対処した」とケケは語る。
「だがおそらく、チームもいつかは彼の教育を始めるだろう」
「彼は非常に才能があるが、少しばかり指導が必要だ」
「彼は常に素晴らしい結果を無駄にしている。だがF1では結果がすべてだ」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンにはまだ改善の余地があると認めた。
しかし19歳のフェルスタッペンは成長しつつあるとホーナーは強調した。フェルスタッペンはF1で2年目の今年をランキング5位で終えている。
「どんなスポーツマンもすべての分野でさらに上達することができる」とホーナー。
「彼は常に経験を重ねている」
「非常に成熟したレースをし、スーパーソフトとソフト、どちらのタイヤに関しても扱い方が非常にうまかった」
「そういった経験を積んでいけば、それが今後大いに役立つだろう」
「人にはいつでも改善できる分野がある。それは細かいことの積み重ねで達成できるんだ」
フェルスタッペンは、スタート直後の事故について語り、あれはレーシングアクシデントであり、ヒュルケンベルグには非はないとの考えを示した。
「あれはちょっとしたレーシングアクシデントだ。ニコを責める気は全くない」とフェルスタッペン。
「僕をミラーで確認できなかっただけだと思う。だから僕は彼をなんとか避けようと頑張ったけど、うまくいかずにスピンした。でも彼のせいだとは思っていない」
「その後、何とか順位を挽回することができたし、すごく楽しかった」