舞台『春のめざめ』が5月初旬から神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場で上演される。
1891年に発表されたフランク・ヴェデキントによる戯曲『春のめざめ』は、ドイツを舞台に思春期の少年たちの性の目覚めや大人からの抑圧、苦悩などを描いた作品。2006年にはブロードウェイでロックミュージカルとして上演され、『トニー賞』で8部門に輝いた。今回はストレートプレイでの上演となる。
少女ヴェントラと関係し、妊娠させてしまう主人公・メルヒオール役を演じるのは、舞台初主演を果たす志尊淳。演出はKAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務める白井晃が手掛ける。チケット情報などは後日発表される。また地方公演も予定している。
■志尊淳のコメント
この度、「春のめざめ」主演のメルヒオール役で舞台に立たせていただく事になりました。以前劇団四季でも上演されたことがあり、海外でも人気のある歴史ある作品に挑戦させていただける事、とても光栄に感じております。
「春のめざめ」は難解な戯曲で、初めて白井さんにお会いした時に「稽古場は厳しくやるから頑張ってね」と激励の言葉をかけて頂きました。期待と同時にプレッシャーも感じていますが、白井さんの演出の元で誠実に作品と向き合い、同時に役者としても大きくなっていきたいと思います。
公演が成功させられるよう、自分の全てをさらけ出して精進していきたいと思います。
■白井晃のコメント
100年以上前に書かれた、「春のめざめ」という作品の中には、現代の若者にも通じる生きることへの悩みが組み込まれています。今回志尊君が演じるメルヒオールという人物は、常に自分を取り巻く環境と対峙しながら、自分を作ろうともがいています。そんな人物を演じることによって、自分自身の新たな面を発見してもらえればと思っています。一見、穏やかで柔らかな感触のある志尊君ですが、なかなか芯が強く、頑固で頑張り屋だと思っています。この作品を通じて、新たな志尊淳と出逢い、益々俳優として花咲いてくれることを願っています。