WEC世界耐久選手権のテクニカルレギュレーションについて、11月30日に開催されたFIA国際自動車連盟のワールド・モータースポーツ・カウンシルは、LMP1クラスのレギュレーションを2019年末まで凍結すると決議した。
これまで一定のサイクルで変更が加えられていたLMP1レギュレーションが、2年間凍結されることになった。本来、2018年に導入予定だったLMP1-Hの新規定が2020年まで導入が延長され、17年に導入される規定が18~19年も使用されることになったのだ。
この凍結は、2016年限りでシリーズを撤退することを発表したアウディに代わるマニュファクチャラーが参戦しやすくなること、シリーズに残るトヨタ、ポルシェの開発のために経費削減を狙ったもの。
ただし、17年に導入されるLMP1カーのダウンフォース削減は予定どおり実施されることになる。
WMSCではまた、LM-GTEクラスによりマニュファクチャラーやチームが増えることを期待し、これまで『ワールドエンデュランスカップ』とされていたGTEの選手権が、新たにステータスを高め、世界選手権として認めることを決議している。
なお、2017年のカレンダーについては9月に発表されたものから変更されていない。第4戦ニュルブルクリンクのフォーミュラEとの日程バッティングもそのままとなった。