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WTCC:2017年カレンダーが正式発表。モンツァと伝統のマカオが復活

2016年12月01日 11:01  AUTOSPORT web

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2014年以来のWTCCシリーズ復活となる伝統のマカオGP
11月30日にオーストリア・ウィーンで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で、WTCC世界ツーリングカー選手権の2017年カレンダーが正式決定された。シーズンは全10戦となり、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのフルコースやツインリンクもてぎの日本ラウンドは健在。そしてWTCCでは長らく開幕戦の大役を務めたイタリアのモンツァが第2戦に復帰、さらに伝統のマカオGPも復活。ナイトレースのカタール・ラウンドが今季同様の最終戦に組み込まれた。

 2014年から開幕戦を務める開催7回目のマラケシュは、来季からセミ・パーマネントコースに生まれ変わる市街地コースが舞台。続く第2戦は2013年シーズン以来となるモンツァで、スリップストリーム合戦が見られるホームストレートで最新エアロをまとうTC1マシンがどのようなバトルを見せてくれるかも新たな楽しみに。また、開幕前のオフシーズンテストも、このモンツァで実施される予定となっている。

 続いて第3戦はホンダ・ワークスに所属するノルベルト・ミケリスの地元としてファンに親しまれるハンガロリンク、3年目の旧コース開催となる第4戦ニュルブルクリンクと続き、第5戦は昨年からシリーズに加わったポルトガル北部のビジャレアル市街地戦。このストリートサーキットは、丘陵地帯の起伏に富んだ地形を生かしたブラインドコーナーが多数配され、ヨーロッパ・ラウンド最終戦にふさわしいバトルが期待できる。

 シーズン後半戦はアルゼンチン、テルマス・リオ・オンドからのフライアウェイ5戦。10月に入り中国・上海ラウンドを経て、チャンピオンシップは日本に上陸。10月27-29日開催となったツインリンクもてぎ戦までに、シビックWTCCがチャンピオンシップの戦いをどのように進めてくるか。

 そして、2005~2014年に開催されて以来の復活となる伝統のマカオGP、ギア・サーキットでの1戦は、FIAのF3ワールドカップを含む週末のプログラムに組み込まれる。ただしF3の供給タイヤがピレリとなったことで、現在はヨコハマタイヤのワンメイクであるWTCCとの“路面変化”がどのように進むかは未知数となる。

 12月1日、最終戦として“ナイトレース”での開催となるのはカタール。ロサイル・インターナショナル・サーキットでの第10戦だ。4年間開催されたロシア・モスクワレースウェイ、そしてスロバキア・リング、ポールリカールなどが選手権から外れることとなった。

FIA世界ツーリングカー選手権 2017年カレンダー
開幕戦 4月7-9日:WTCC Race of モロッコ (マラケシュ)S
第2戦 4月28-30日:WTCC Race of イタリー (モンツァ)
第3戦 5月12-14日:WTCC Race of ハンガリー (ハンガロリンク)
第4戦 5月25-27日:WTCC Race of ジャーマニー (ニルブルクリンク 北コース)
第5戦 6月23-25日:WTCC Race of ポルトガル (ビジャレアル)S
第6戦 8月4-6日:WTCC Race of アルゼンティーナ (テルマス・リオ・オンド)
第7戦 10月13-15日:WTCC Race of チャイナ (上海)*
第8戦 10月27-29日:WTCC Race of ジャパン (ツインリンクもてぎ)
第9戦 11月17-19日:WTCC Race of マカオ (ギア・サーキット)S
第10戦 11月30-12月1日:WTCC Race of カタール (ロサイル国際サーキット)N
S=ストリートレース。 N=ナイトレース。 *イベントプロモーター承認待ち