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MotoGP:スズキ代表、2年目で優遇措置が外れるのは「喜ばしいこと」

2016年12月01日 06:41  AUTOSPORT web

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復帰2シーズン目を戦ったスズキ
スズキのチームマネージャーであるダビデ・ブリビオは、新興のファクトリーチーム支援を目的とした優遇措置、『コンセッション』の適用からチャンピオンシップ復帰後わずか2シーズンで外れたことは喜ばしいことだと語った。

 スズキは2011年シーズンいっぱいでMotoGPから撤退したが、2015年にアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスとともに復帰。2016年は、エンジンの改善とシームレスギアボックスの導入によって大きなステップを踏み出した。今季のイギリスGPで、2007年のフランスGP以降9年ぶりとなる勝利を収めたほか、ビニャーレスは3度表彰台に立ち、チャンピオンシップを4位で終えた。

 こうした結果を受けて、スズキの「コンセッションポイント」は6ポイントに到達し、チームは来シーズン無制限のテストとシーズン中のエンジン開発の自由を失うことになる。

「我々は若いチームだが、たった2年目の時点でコンセッションの適用が外れるのは意味のあることだ」とブリビオは次のように述べた。

「コンセッションの適用が外れたことは喜ばしい。なぜならそれは我々に競争力があるということだからだ。他のマニュファクチャラーと同じレベルとルールで挑めるということに満足している」

「コンセッションが外れて良かったよ。だが、これからが本当のチャレンジになる」

「現実にコンセッションを失うということは、シーズン中のエンジン開発といくつかの追加テストの可能性がなくなるということだ。タイトなスケジュールの中で追加テストを行う必要がある。テストはいくらしてもいいくらいなのだが」

「今季は(コンセッション規定で定められた5日間ではなく)7日間のテストを行ったから大きな損失になるわけではないがね」

「これから我々は他チームと同じレベルで挑戦するんだ」

 コンセッションのシステムでは、1位を獲得すると3ポイントが加算され、2位は2ポイント、3位は1ポイントが加算される。

 来季は、アプリリアと新規参戦のKTMの2チームだけがコンセッションの適用を受けることになる。優遇措置の内容として、シーズン中に1人のライダーに対して7基ではなく9基のエンジン使用が認められるといったことが含まれる。

 ドゥカティは2015年のシーズン終了を以ってコンセッションの適用から外れたが、2016年シーズンには2度の優勝を飾っており、ブリビオはそのことに勇気づけられている。

「これは勝負なんだ。我々はMotoGPで他のマニュファクチャラーに挑戦したいんだ」

「同じルールと状況のもとで戦えるのは嬉しいことだ。我々は自分たちに何ができるのか、どのレベルにいるのかを知りたいんだよ。そこから始めようじゃないか」

 スズキは、先週ヘレスでイアンノーネと行った2回目のテストにおいて、新規に規定されたテスト回数をいくつかセーブするためにテストプログラムを1日で終わらせた。