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来季TCR車両がS耐参戦へ。アウディジャパンがRS3 LMSの国内導入を発表

2016年11月30日 13:01  AUTOSPORT web

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市販のRS3と同時にパリモーターショーで公開されたアウディRS3 LMS。今後世界中のカスタマーチームからTCRシリーズに登場することになりそうだ。
2015年からスタートし、インターナショナルシリーズをはじめ高い人気を博している新ツーリングカーカテゴリーのTCR。そのTCR車両が、2017年から国内でも見られることが確実となった。11月30日、アウディジャパンがRS3 TCRの日本導入を正式に発表したのだ。

 TCRは、“新たなツーリングカーピラミッドの構築”を目指し、かつてWTCC世界ツーリングカー選手権を率いていたマルチェロ・ロッティを中心としたメンバーが作ったカテゴリー。スポーツカーにおけるGT3を参考に独自の性能調整が施された車両で争われ、安価なコストも含め世界中で人気を博している。

 車両バリエーションとしては、初期のシリーズを支えたセアト・レオンをはじめホンダ・シビックTCRや、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRなどが主流だが、アルファロメオ・ジュリエッタやオペル・アストラTCR、スバルWRX STIといった車両も登場している。

 そんなTCRに注目の新車種として登場予定なのが、市販車のデビューに合わせてアウディスポーツGmbHが製作したアウディRS3 TCRだが、この車両が日本にも導入されることになった。アウディジャパンが、RS3 LMSを星名功一代表率いるアドバンスステップを通じて、12月1日から国内で受注することになったのだ。

 日本向けのRS3 LMSは、新たに『アウディRS3 LMS TCR SEQ』と名付けられ、TCRレギュレーションに準拠。すなわち、この車両で世界のTCRシリーズに参戦することが可能ということだ。車両本体価格は1835万円。近年のGT3カーに比べれば非常にリーズナブルで、プライベーターに人気を博しそうだ。

 気になるのはどのレースに参戦できるかだが、近年高い人気を誇るスーパー耐久となるのが確実だ。アウディジャパンからも発表されたが、来季スーパー耐久では、TCR向けに新たなクラスが設けられるのが確定的。台数やクラス名称はまだ未定ながら、他のST-X/ST-1~5とは異なるクラスとして設定されるといわれている。

 TCRはアジアでも多くのプライベーターが導入しており、スーパー耐久にTCRクラスが設けられれば、日本のみならずアジアからのエントラントも期待できる。また、日本チームがそのままTCRの海外シリーズや、同様にTCRクラスが設けられているニュルブルクリンク24時間等に参加することも不可能ではない。日本のモータースポーツ界にとっても大きなトピックスとなりそうだ。