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食×ファッションで何が生まれる?カフェ・カンパニーとアダストリアの合弁会社peoples inc.初披露

2016年11月30日 09:02  Fashionsnap.com

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左からピープルズインクの楠本修二郎代表取締役社長、ピープルズインクの木村治取締役副社長 Image by: FASHIONSNAP
カフェ・カンパニーとアダストリアによる合弁会社ピープルズインク(peoples inc.)の設立記念パーティーが、11月29日に渋谷ヒカリエ7Fのカフェ「FLOWERS Common」で開催された。新会社の代表取締役社長を務める楠本修二郎(カフェ・カンパニー代表取締役社長)と取締役副社長の木村治(アダストリア新規事業開発本部の本部長兼常務取締役)によるトークセッションなどが行なわれ、新会社の方向性や事業計画の一部が明らかになった。
関連:【インタビュー】食×ファッションの"掛け算"とは?カフェ・カンパニーとアダストリアが協力する狙いを聞く

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 ピープルズインクは、両社の強みを最大限に活かした「ライフスタイル発信型のリーディングカンパニー」を目指し、飲食事業とアパレル小売事業の単なる組み合わせに留まらず、食×ファッションの"掛け算"で新たな事業領域の創造と拡大、新たな価値を提供することを目指す新会社。「ワイアードカフェ(WIRED CAFE)」や「ワイアードキッチン(wired kitchen)」「ワイアードカフェダイニングラウンジ(WIRED CAFE Dining Lounge)」といった主力のワイアード事業に加え、「クック コープ カフェ(COOKCOOP CAFE)」「ロージーズ カフェ(ROSIE'S CAFE)」「カフェ バイ ザ シー(CAFE By the Sea)」「ビービービー(B.B.B)」の事業をカフェ・カンパニーから移管し運営する。
 カフェ・カンパニーの社名にあるCAFEはCommunity Access For Everyoneの頭文字をとったもので「地域のコミュニティを作っていこうという気持ちで起業した」と楠本社長。ライフスタイルビジネスのあり方を「世の中にあるたくさんの"トホホ"をどれだけ"アハハ"に変えられるか。スーパーボジティブに変えるためのメソッドやコンテンツとしてファッションや食がある」と捉え、新会社について「カフェという場所はコミュニティを作っていく場所だということに変わりない。(ピープルズインクの社名にある)インクという彩りを与えていくような意味合いも含めて、人の気持ちをハートフルにできるような会社を目指す」と方向性を示した。事業計画については「外食産業は男社会だが、その中で女性がリーダーになっていく時代になるのではと思っている。女性による女性のための世界観と視点で、結果的に皆がハッピーになる仕掛けを考えている」と話し、具体的にはお茶やサンドイッチ、そして海外進出も視野に入れて和の業態などを考えているという。
 木村取締役副社長は、カフェカンパニーがワイアード事業を新会社に移管したことについて「主力ブランドを合弁会社に持ってくるということにはかなりの覚悟があったはず。我々も中途半端にできないと重く受け止めて、未来が開けるなと思った」と契約時を振り返った。また「あまり飲食とアパレルにこだわらず、掛け算することによって新しいビジネスを生んでいきたい」という考えで、双方の分野においても「社会的地位をぐっと上げるような、リーダーシップとなる会社を目指していく」と展望を語った。