イタリアGPがモンツァで2017年も引き続き開催されることが正式に決まった。F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンとイタリアGP主催者が来年からの3年間におよぶ契約を正式に締結した。
28日、エクレストンはイタリア自動車クラブ会長アンジェロ・スティッチ・ダミアーニと会談し、モンツァとの契約を正式にかわし、イタリアGPにまつわる混乱にピリオドを打った。
今年9月、モンツァの主催者がイタリアGP開催に関し2017年から2019年の3年契約を結ぶことで合意したと発表した。しかしその際、契約書への調印には至っていないと認めていた。
その後、イタリア自動車クラブが来年以降のイタリアGP開催に向けて財政的サポートを行うため、イモラではなくモンツァに政府の支援を与えたことを不服として、イモラは法的手続きを開始、訴訟内容を審議するための法廷審問が10月26日に行われる予定となっていた。しかし結局イモラが異議を取り下げたため、これはキャンセルされた。
それによってエクレストンとモンツァが協議を再開する道が開けた。
30日には世界モータースポーツ評議会会合が行われ、2017年F1カレンダーが承認される見込みとなっており、それに間に合う形でイタリアGPの契約が締結されたことになる。
イタリアGPはF1世界選手権がスタートした1950年以来、欠かさず開催され、イモラで行われた1980年を除き、すべてモンツァが主催してきた。