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25万人の観客が熱狂、『オアシス:スーパーソニック』新場面写真 監督らのコメントも

2016年11月30日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)Jill Furmanovksy

 12月24日に公開される『オアシス:スーパーソニック』より、新場面写真が公開された。


参考:映画館はライブを越える音楽体験を生み出せるか? “ライブスタイル上映”のリスクと革新性


 本作は、全世界でCDトータルセールス5,000万枚以上を記録したイギリスのロック・バンド、オアシス初の長編ドキュメンタリー。バンド結成から、25万人を動員した1996年8月開催のネブワース・ライブまでの軌跡を描く。リアム&ノエル・ギャラガーが製作総指揮を務め、第88回アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『AMY エイミー』のスタッフが製作を担当した。


 このたび公開された新場面写真は、映画の冒頭と最後を飾るネブワース・ライブの模様を捉えたもので、大勢の観客と一体化したオアシスのパフォーマンスが収められている。なお、セカンドアルバム『モーニング・グローリー』に収録されている「シャンペン・スーパーノヴァ」がライブシーンでフィーチャーされている。ほかにも、「ロックンロール・スター」「リヴ・フォーエヴァー」「ワンダーウォール」「モーニング・グローリー」など20曲以上が劇中で使用されている。


 メガホンを取ったマット・ホワイトクロス監督は、「オアシスというバンドの歴史において特別で二度と繰り返すことのできない期間というのはネブワース・ライブまでの3年間なんじゃないかと思う」と語り、「このプロジェクトは僕にとって、当時へと時空旅行するような感じなんだ。バンドが輝きを放った、二度と戻ってこないあの当時の感覚をもう一度味わえる」とコメントした。


 プロデューサーのジェームズ・ゲイ=リースは、「(現在の)イギリスのポップ・カルチャーはソーシャル・メディアによって食い荒らされている。そこにはもう神秘性なんてない。いろんなものがオンラインですぐに手に入るんだ。私たちは再び、手を取り合って、その手を実際に動かす必要がある」と現在のイギリスのポップ・カルチャーを分析しながら、「ノエルは特に、次世代のバンドに向けた掛け声のような役割をこの映画に果たしてほしがっていたと思うよ。彼の態度はまるで、『公共団地出身の田舎者の俺たちがやってのけたことならお前たちにだってできる』って感じの態度なんだ。音楽業界に可能性を狭められちゃいけない。新しいバンドがこの映画を観て、物事への違ったアプローチというのを思い出してくれたらいいね。たぶん、オアシスの精神が少しでも伝われば、はみ出し者が集まった新たな集団の心に火をつけることができるんじゃないか。そしてオアシスが再び世界を変えるんだ」と語った。(リアルサウンド編集部)