仕事をする上で、周りにやる気をアピールするのはいいが、そのやり方は考える必要はある。11月28日、あるブロガーが「定時を過ぎても残業する姿勢を見せろ!」と主張する記事を投稿。ネットで反論が続々と寄せられ、物議を醸している。
投稿者は転職1か月目という男性。記事のタイトルは「仕事でやる気を見せる超簡単な方法」というものだ。
「新人がやる気を見せるのなんて非常に簡単な事です。定時を過ぎてもとにかく他の社員に声を掛け、できる事を可能な限り手伝って帰ることです。定時なんか知らんがな精神でね」
「まだ働いてる社員がいるんだから手伝う姿勢を見せないと!」
男性は転職後1か月が経ち、少しずつ仕事を覚えているが、一方でつまらないミスをするようになった。それを周囲から指摘されるうちに、自分の評価が下がるのでは、と不安に感じるようになったという。さらに、1時間ほどの残業をしてタイムカードを切った際に先輩から、
「今日はもう帰ってもいいけど、そういう所まだまだだね。まだ働いてる社員がいるんだから手伝う姿勢を見せないと!」
と言われてしまう。通常の精神であれば反発心が起こって然るべきものだが、もともと「ネガティブ人間」で評価が下がることを恐れている男性は、先輩のこの発言に動揺してしまい、
「ガンガン仕事を探して、分からないことは聞きまくり、残業してまで勉強する事、手伝える事はないか探す事が最大のアピールになる」
という結論に至る。「少なくとも僕が今勤めている会社では定時を過ぎても残業(勉強)している=少なからず自己アピールに繋がるんだと」と確信したようだ。
「残業するのは勝手だが、周りにその思想を流布したりしないで」
この投稿には約180件のはてなブックマークがつき、「社畜思想ワロタ」「クソ会社にいると自分もクソになるという良いサンプル」という批判が相次いだ。
「残業=やる気 とかいう前時代的なことを言う人間、まだ生きていたのか……!」
「こういう脳みそナッシングな考え方が、現代の長時間労働が蔓延する日本を作ったんだろうね」
「こういう思想の人間がそのまま管理職になって、結果ブラック企業のような過労死する人が生まれてしまうんだよ。明日は我が身だということを自覚したほうがいい」
中には、「残業するのは勝手だが、周りにその思想を流布したりしないで」と書く人もいた。投稿者は仕事でわからないところを残業時に聞くと主張するが、実際に後輩に教える立場の人からは、
「指示する側は定時後にやるしかないから、個人的にはしばらくはサクッと帰っていただいた方が…」
という意見も。この人物は「評価上げたいって似非やる気はばれる」と切り捨てている。
男性のあまりにも極端な考えにネットでは、「間違ってるってわかってて、わざとこういうこと書いてるでしょ」など、釣りの可能性を指摘する人もいた。