2004年の現行型登場以来、実に10年以上に渡るロングライフモデルとなった『マークX』に、ビッグマイナーチェンジが敢行され、大人のスポーティセダンとしてより洗練されたデザインに一新。エクステリアは最新トヨタのデザイン言語である「アンダープライオリティ」の思想が盛り込まれたスポーティなフロントマスクに進化し、11月22日より発売開始となった。
トヨタのグローバル戦略モデルに次々と採用されている新たな"顔"であるキーンルックを、国内専売のマークXにも初採用。ロアグリルをサイドから包み込むように張り出した縁取りで囲み、ワイドに低く構えたバンパー&ロアグリルと、見る角度によって表情を変える緻密なデザインのアッパーグリル、洗練されたシャープなデザインのヘッドランプとの組み合わせがフロントフェイスをダイナミックに強調。ブラック基調のリヤコンビネーションランプの採用により、フロントとの一体感ある大人のスポーティさを演出した。
また、今回のフェイスリフトに合わせてグレード体系も変更。スポーツとスタンダードのシンプルなグレード体系に見直し、スポーツグレードとして「250S」「250S Four」と、さらに上質感を付与した「250RDS」「350RDS」を設定。それぞれ表情の異なるフロントフェイスを採用している。
インテリアでも室内スイッチなどの照明をクリアブルーに統一し、質感を向上するとともに、洗練されたイメージを演出。上級グレードでは落ち着いたコントラストの専用内装色ブラック×レッドおよびブラック×ホワイトを設定。アルカンターラのシート表皮や、緻密な加工で流れる光の波を表現したブロックデコのインテリアパネルを採用するなど、贅沢な空間を演出している。
このスポーティさを強調したデザインに合わせて、実際のダイナミクス性能も大幅に改善。溶接のスポット打点を追加し、構造用接着剤を採用するなどボディ接合剛性を強化。さらに、フロント&リヤサスペンションの熟成を図るチューニングを施し、操舵時の車両応答性やグリップ感、乗り心地のさらなる質感向上を図っている。
また「250S」「250S Four」には優れた操縦安定性とショックの少ない快適な乗り心地を高次元で両立する振動数観応型「FADショックアブソーバー」を。「250RDS」「350RDS」には電子制御でショックアブソーバーの減衰力をコントロールし、フラットな乗り心地と気持ちの良いハンドリングを実現するAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)を採用。スポーティセダンとしての基本性能を熟成させた。
全車に衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備した上で、価格は265万6800~385万200円となっている。
ウェブサイト: http://toyota.jp/markx/