トップへ

色覚障がい者が色を識別しやすくなる無料アプリ「Color Binoculars」がMicrosoftから

2016年11月29日 08:02  Techable

Techable

写真
色の識別に困難を抱える人は世界に3億人ほどいるのだという。そうした人が、スマホカメラを通して色を区別しやすくなる無料スマホアプリ「Color Binoculars」がMicrosoftからリリースされた。
・フィルターで色を調整
基本的にColor Binocularsはフィルターアプリ。ユーザーが色を区別しやすいようにカメラで映し出した映像の色をフィルターで調整するというものだ。

使い方はシンプルで、アプリを起動して対象物をカメラでとらえるだけ。すると、本来区別が難しい色がはっきりと認識できるようになる。
・花々もよりカラフルに
例えば、色覚異常で最も多いのが赤と緑の区別が難しいケースだが、このアプリを使えば赤をより明るく、そして緑をより濃くするので区別しやすくなる。

どんな使い方ができるかというと、公園の花壇にスマホをかざして花々の色をよりカラフルに変化させたり、ブティックで服の色の組み合わせをするのに活用したり。

アプリでは「赤と緑」のほか、「緑と赤」「青と黄色」の3つのモードが用意されていて、色覚異常の多くをサポートする。
・誰でも手軽に使える
社会的意義が大きいこのアプリ、自身が色覚異常を持つエンジニアが開発した。色覚を補正するメガネレンズなどはあるがそれらは高価。より手軽に誰でも使いやすいものを、との思いからだ。

いつも持ち歩くスマホで利用でき、しかもアプリは無料というのもうれしい。現在、iOS版のみで、Android版、Windows版のリリースも期待したいところだ。

Microsoft Blog