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ピレリ「フェルスタッペンが創造的な1ストップ戦略を活かして2ストッパー勢にチャレンジ」

2016年11月28日 20:12  AUTOSPORT web

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2016年F1第21戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン
ハミルトンがレースを制するも、チャンピオンシップはロズベルグの手に
両ドライバーは、同じ2ストップ戦略を採用

フェラーリのセバスチャン・ベッテル、メルセデス勢とは異なる2ストップ戦略で表彰台を獲得
火曜日、3チーム参加による2017年型タイヤの最終テストを実施予定

2016年11月27日、ヤス・マリーナ
 メルセデスのルイス・ハミルトンが、タイヤのデグラデーションを意図的に大きくした現行レギュレーションの下での最終戦となるアブダビグランプリを制しました。チームメイトのニコ・ロズベルグが2位でフィニッシュし、自身初となるドライバーズチャンピオンシップタイトルを獲得しました。

 メルセデスの両ドライバーは、ウルトラソフトでスタートし、その後2回ソフトへ交換する2ストップ戦略を採りました。ロズベルグは、ハミルトンのピットストップの1周後にピットストップを行いました。

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、彼らとは異なる2ストップ戦略を実行しました。ウルトラソフトでスタートしたベッテルは、その後ソフト、スーパーソフトと繋ぎ、全3種類のスリックコンパウンドを使用しました。レース終盤、ベッテルがスピードの速さを活かして上位2台を追い上げ、劇的なフィニッシュを盛り上げました。

 上位10グリッド中、ウルトラソフトでスタートしなかったのは、レッドブルの両ドライバーのみでした。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、スタート直後の接触によるスピンにもかかわらず、彼にとって唯一のピットストップ前には2位に浮上していました。上位勢でただひとり、1ストップを採用したフェルスタッペンは、スーパーソフトによる第1スティントを最大限に活用して順位を上げ、最終的に4位でフィニッシュしました。

 火曜日、2017年型タイヤの最終開発テストが行われる予定です。メルセデス、レッドブル、フェラーリが、2015年型マシンをベースにしたミュールカーを使用して参加します。次世代のワイドタイヤは、デグラデーションが小さくなるように設計されており、来シーズン、より高い性能を示す技術革新の新たなフィロソフィーを導入します。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクターポール・ヘンベリーのコメント:
「スーパーソフトでスタートするというレッドブルが昨日下した決断は、本日のレースで非常に重要なものになりました。マックス・フェルスタッペンは、創造的な1ストップ戦略を最大限に活かして2ストッパー勢にチャレンジしていました。セバスチャン・ベッテルも、スーパーソフトの性能を活用して終盤に順位を上げていました。初のドライバーズタイトルを獲得したニコ・ロズベルグを祝福します。そして、Formula 1での輝かしいキャリアを終えたフェリペ・マッサとジェンソン・バトンに敬意を表したいと思います。2016年シーズンが終了し、我々は既に2017年へ向けて動き出しています。火曜日、3チームのミュールカーが初めて一同に会し、2017年型ワイドタイヤの最終開発テストを行う予定です」


コンパウンド毎のラップタイム上位:
ソフト
1 リカルド 1分44秒889
2 ハミルトン 1分45秒137
3 ライコネン 1分45秒163

スーパーソフト
1 ベッテル 1分43秒729
2 アロンソ 1分44秒495
3 グロージャン 1分44秒970

ウルトラソフト
1 ハミルトン 1分46秒191
2 ロズベルグ 1分46秒394
3 ライコネン 1分46秒479

最長スティント:
ソフト 38周(エリクソン)
スーパーソフト 21周(フェルスタッペン)
ウルトラソフト 9周(ペレス)

Truthometer:
ルイス・ハミルトンは、我々の予測通り、2ストップ戦略で優勝しました。ウルトラソフトでスタートしたハミルトンは、8周目と 29周目にソフトへ交換しました。ロズベルグも同じ戦略を採り、ハミルトンの1周後にピットストップを行いました。