27日、富士スピードウェイで行われたTOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2016内で86/BRZ Raceの特別戦『Round TGRF』が行われ、近藤翼(神奈川トヨタ☆DTEC86R)が優勝した。
シリーズ戦とは異なり、プロフェッショナルクラスとアマクラスの混走形式で行われる特別戦。ポールポジションには近藤がつけ、2番手グリッドには井口卓人(CG ROBOT BRZ BS)が続いた。
迎えたオープニング、ポールシッターの近藤は抜群のスタートを決め、トップのまま1コーナーへ。2番手に井口、3番手にポジションを一つ上げた青木孝行(ケーエムエスADVAN86R)と続いていく。
トップの2台は、テール・トゥ・ノーズの状態を保ちながら徐々に後方を引き離していく。一方、3番手争いは3周目の1コーナーで山田英二(CUSCO BS 86)が青木をオーバーテイクしてみせた。
3周目、ダンロップコーナーの立ち上がりで4位争いを繰り広げていた脇阪寿一(ネッツ東京レーシング86)がスピン。後続マシンに衝突され、リヤバンパーが大きく破損するアクシンデントが起きてしまい、戦線離脱を余儀なくされる。
レース折り返しとなる5周目、トップの近藤が井口の猛追を振り切り、後続を引き離しにかかった一方で、井口は3番手の山田に交わされ4番手に後退。続く青木にもオーバーテイクを許してしまい、4番手まで一気にポジションを落としてしまった。
トップの近藤が独走態勢を構築していくなか、ファイナルラップのホームストレートで2番手山田の背後に3番手青木がピタリとつける。青木はTGRコーナー飛び込みでアウトに振ってオーバーテイクを仕掛けるも、ここはイン側をキープした山田に軍配があがる。
近藤は1度も1位の座を譲ることなくトップチェッカー。6月に行われた第4戦富士以来、今季2勝目を飾った。
僅差の争いとなっていた2位争いは、追いかける青木がオーバーテイクのチャンスを伺うも、山田はオーバーテイクの隙を与えず2位でチェッカー。昨年のTGRF戦を制した青木は3位でレースを終えた。