2016年F1アブダビGP決勝で、ザウバーのマーカス・エリクソンは15位、フェリペ・ナッセは16位だった。
■ザウバーF1チーム
マーカス・エリクソン 決勝=15位
かなりチャレンジングなレースだった。1ストップ戦略で55周を走りきったからね。その点では、うまくやれたと思う。全体として、今日の自分のパフォーマンスには満足しているけど、それが目に見える結果にはつながらなかった。相当長い周回数にわたって、うまくタイヤマネージメントができたとはいえ、その必要がなければもっとプッシュできたはずだ。もっとも、それ以前の問題として、今日の僕らは単純にペースが遅かったけどね。
シーズンの最終戦を終えて、僕らは冬休みに入る。2017年に向けてバッテリーを充電する時間だ。来年、F1は新時代を迎えることになるので、もういまからワクワクしているよ。ここにいる人たちとヒンウィルのファクトリーにいる人たちの両方に、心から感謝したい。今年は困難で厳しい一年だったが、僕らは協力し合ってハードワークを続けてきた。この経験がチームをさらに強くしてくれると思う。
フェリペ・ナッセ 決勝=16位
スタートがとてもうまく決まって、1周目に14番手まで上がった。そして、できるだけ長くそのポジションにとどまろうと全力で戦ったけど、ライバルたちを背後に抑え込んでおけるほどのスピードはなかったんだ。中間のスティントでは、何とか2台のマノーには抜かれないようにと考えていて、それはうまく行きそうだった。ところが、残念なことに、そのマノーの1台と接触してしまってね。僕のクルマはフロアとホイールリムにダメージがあり、フロントウイングも壊れているようだったので、当初の予定より早めにピットに入らざるをえなくなった。その時点で、僕のレースは台無しになったんだ。あれがなければ、もう少し上の順位でフィニッシュできたはずだよ。
でも、今日のレースで何よりも重要なのは、コンストラクターズ選手権の10位を確保することだった。このポジションを守りきることができてうれしいよ。
シーズンを振り返ってみると、僕はザウバーでの2年目をエンジョイすることができた。チャレンジングで困難なシーズンではあったけれども、こういう時期こそ、順調な時よりずっと多くを学べるものだ。シーズンを通じて、厳しい状況に直面した時にも、チームのみんなとの関係は少しも揺るがなかった。ブラジルGPでの2ポイントで、みんなの努力が報われたと思うし、チーム全体がそれに相応しい仕事をしてきた。みんな、本当にありがとう。