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世界ラリークロス:王者エクストローム擁するEKS、最終戦でチームタイトルも獲得

2016年11月28日 14:11  AUTOSPORT web

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最終戦でチームタイトルを獲得したEKSの面々
世界ラリークロス選手権(WorldRX)は25~27日、2016年シーズン最終戦がアルゼンチンのロサリオで行われ、アンドレアス・バッケルド(フォード・フォーカスRSRX)が今季3勝目。また最終戦までもつれたチームタイトル争いは、16年王者マティアス・エクストローム擁するEKSに軍配が上がった。

 セミファイナル2を制し、ポールポジションにつけたバッケルドはポジションを維持したまま1コーナーをクリア。フロントロウスタートのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)が続いて、この2台が隊列から抜け出していく。

 3位争いはトーマス・ヘイキネン(アウディS1クアトロ)を先頭に、エクストローム、ティモ・シャイダー(セアト・イビザ)、ロビン・ラーソン(アウディA1)による混戦が繰り広げられた。

 エクストロームは前を行くチームメイトのヘイキネンにプレッシャーをかけ続け、レース残り2周で迎えた5コーナーの飛び込みで仕掛ける。しかし、オーバースピードだったか、ラインが膨らみグラベルへ。この隙にシャイダーに交わされポジションを落としてしまう。

 トップ争いは終始安定したペースで走りきったバッケルドがポジションを守って優勝。今季通算3勝目をあげた。2位にクリストファーソン、3位にヘイキネンと続き、スポット参戦のシャイダーが4位に入っている。

 優勝したバッケルドは、ランキングでペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)を交わして2位を獲得。また、チームタイトルは決勝に2台揃って進出したEKSが獲得している。

 ソルベルグは予選ヒートでは圧倒的ペースを披露していたものの、セミファイナルで他車と接触しステアリングアームを破損。そのままタイヤバリアに突っ込んでリタイアとなり、決勝進出はならなかった。

 また、今季からWorldRXに挑戦を開始したセバスチャン・ローブ(プジョー208RX)もセミファイナルで敗退。ケン・ブロック(フォード・フォーカスRSRX)は予選ヒートで敗退している。