2016年F1アブダビGP決勝で、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンはリタイアに終わった。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
ジェンソン・バトン 決勝=リタイア
サスペンションコンポーネントが壊れた。僕らにとっては珍しいトラブルだ。右フロントサスペンションが壊れたんだが、(ターン11で)ブレーキを踏む前に気付いてよかった。サスペンションがめったに壊れないのは僕らチームの大きな強みだったのに、よりによって今日、壊れた。ついてなかったね。
それでも今日を目いっぱい楽しむことができた。
短いレースになってしまったけれど、それ以外はすべてが素晴らしかった。マシンに乗り込む前に、とても感傷的になった。ガレージに向かう途中にチームの皆、家族、友人たちから見送られ、素晴らしい雰囲気だった。あの時、サングラスをしていてよかったと思うよ……。
キャリアの中で成し遂げてきたことすべてに、心から満足している。今、そのキャリアが終わった。でも僕は今この瞬間を生きている。今夜は最高に楽しい夜になるよ!
(レース前に大勢に見送られた時のことについて語り)胸がいっぱいになった。階段を降りていったら、ホスピタリティからガレージまで大勢の人たちが並んでいた。サングラスをしていて本当によかった。レース前だから困ってしまうけど、それでもうれしかった。
いい時も悪い時も応援してくれた人たち全員にお礼を言いたい。F1から去るにあたっていい思い出と経験だけが残っている。
ジェットコースターのような年月だった。もう一度浮き上がることができないのは悲しいと言う人もいる。でもそんなことはない。僕は満足だ。自分が成し遂げたことに満足しているんだ。