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F1アブダビGP予選トップ10ドライバーコメント

2016年11月27日 18:11  AUTOSPORT web

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F1アブダビGP予選トップ3
2016年F1第21戦アブダビGP、予選トップ10に入ったドライバーたちが予選日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位
 ここまでは素晴らしい週末を過ごしている。ほぼすべてのセッションでトップに立てるのはまれなことだから、すごくうれしい。

 今夜、走っていた時の感触は素晴らしかった。これがこのマシンで走る最後の予選だなんて本当に悲しいよ! これほど優れたクルマに乗って走るというのは、どんなドライバーにとっても夢だからね。

 週末を通してポールの位置からスタート練習をしてきた。他のグリッドにつくつもりは全くなかったからだ。(ポールポジション獲得は)今週末僕が成し遂げなければならない仕事のなかでも一番大きなものだと分かっていた。それを実現したから、これからレースに集中できる。 

 トップでレースをリードするというのが、次の重要なステップだ。ここでオーバーテイクするにはかなりのタイム差が必要だから、スタートがものすごく重要になる。今夜、戦略を分析して、優勝するためにはどういう状況が必要かを確認するよ。今のところ、僕の方が少しペースがいい。でも後方で起こることをコントロールすることはできない。僕にできるのは、自分自身のレースに集中することだけだ。何が起こるかは誰にも予想できないから、僕のマシンが今週末ここまでと同様に最高の状態を維持してくれることを願い、優勝を目指すだけだ。 
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 予選=2位
 ポールを取ろうと心に決めてここにやってきたので、今日は大喜びはできないね。マシンの感触はよく、終盤にいいラップを何周か走った。でもルイス(・ハミルトン)が素晴らしい仕事をして、僕よりコンマ数秒速いタイムを出した。

 それでも優勝を狙う上でいいポジションをつかんだ。シーズンをいい形で締めくくりたい。明日にもいくつかチャンスがあるから、エキサイティングなバトルをするのを楽しみにしている。

 ヤス・マリーナ・サーキットは素晴らしいコースだし、シーズン最終戦を前に、とてもいいフィーリングを持っている。

 ここまでのシーズンの流れには満足しているし誇りに思っている。今夜は(妻の)ビビアンや友人たちと一緒にリラックスして過ごし、明日はコンディションをベストに整えて戻ってくるつもりだ。

(ハミルトンとの0.303秒差について語り)今日はすべてを尽くしたが、僕にはあのタイムを出すのは不可能だった。でも明日チャンスがあるから、それをつかみにいく。  
 
(レースへのアプローチを聞かれ)レースをしてみて、成り行きを見ていく。後からいくらでもこの話はできる。明日もシンプルに行く。「たられば」の話はしない。  

■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=3位
 目指していた3位を獲得することができてもちろんうれしい。最高の気分だよ。FP3はなかなか厳しかった。かなり序盤に走ったランでは、マックス(・フェルスタッペン)より1秒近く遅かった。だから理論上、あまりいい状態には見えなかった。路面温度がかなり上がり、予選はどういうコンディションになるのか、さっぱり分からなかった。

 Q1では少し遅かったけど、そこから調子を上げていって、Q3ではいい仕事ができたから、満足している。

 戦略に注目していくよ。メルセデスと違うことができたのでよかったと思う。同じ条件では彼らの方が速いと分かっている。だから僕らとしては、(スーパーソフトをスタートで履いて)最初のスティントを少し長めに取って、終盤、違うタイヤで戦えるような戦略をとるべきだと考えた。
 
 もちろん明日は彼らの今のポジションをつかみたい。今週末は僕らと比べて彼らにはプレッシャーがかかっているけど、少し羨ましいよ。でも明日、勝利のチャンスがあれば、もちろんつかみに行く。遠慮なんかしないよ。彼らはタイトルを争っている。それをある程度尊重しているけれど、もし彼らがドアを開けて、僕が「行けそうだ」と思ったらどうなるかな。そうしたら僕は彼らにとって厄介な存在になるだろう。簡単に思いどおりの結末に向かうことはできないはずだよ。 

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=4位
 とてもいい予選だった。一日を通してマシンの挙動がよかった。今日はプラクティスの時よりもずっと速かった。ベストを尽くし、3位がほぼ確実に思えたが、最後のラップがところどころ完璧ではなかったね。

 明日メルセデスと戦えるかどうかを予想するのは難しい。通常僕らはレースコンディションでの方が少し彼らに近づけるけれど、彼らもかなり強力だと思う。

 明日僕らにできるのは最善を尽くすことだけだ。いいスタートを切ることを目指し、その後の展開を見ていく。

 毎年ここに来ているから、(セッションによって)コンディションが違うことは分かっている。昼間は気温が高い。(予選や決勝は涼しいコンディションで行われるから)昼間のセッションは多少時間の無駄なんだ。

 夜のコンディションは分かっているから、正しい選択をして、大事なときにうまくやる必要がある。  

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=5位
 この結果には満足していない。序盤にマシンバランスに苦労した。最終的によくなったけれど、最後のラップの最終セクターがうまくまとめられなかった。前を走っていた(マックス・)フェルスタッペンのマシンから白煙が見えて、集中力を少し失ったんだ。

(トップタイムだった)FP3の後、もっといい結果を期待していた。メルセデスとは戦えないまでもレッドブル勢を倒すことはできると考えていたんだ。僕らの方が遅かったわけではなく、肝心な時に1周をうまくまとめられなかった。路面コンディションを予想する上で少しアグレッシブに行き過ぎたのかもしれない。今夜の予選では行き過ぎだったけど、明日の決勝に向けていい状態になるはずだ。結果はともかくマシンの感触はいい。今日改善することができた。

 メルセデスとの差は少し大きすぎるが、明日はレッドブル勢の前に出て、そこにとどまりたい。僕らの方がソフト寄りのコンパウンドを履いてスタートするから、グリッドでの発進とオープニングラップでそれがアドバンテージになるはずだ。

 予選でリズムを見つけようとしていたが、少しアグレッシブに行き過ぎたかもしれない。今夜のコンディションを読み取ろうとして、はまってしまった。皆同じことをしていたが、僕らは少し行き過ぎた。マシンはよかったし、大きな問題もなかった。ただ物事をうまくまとめることができなかった。

 彼(フェルスタッペン)がコースオフしてスモークが上がった。彼を追い越したけど、邪魔になったわけじゃない。ただ、あれでリズムを失ってしまい、最終セクターが完璧なものにならなかった。

 理想的なセッションではなかった。完璧にいっていれば3位に入れただろう。  

マックス・フェルスタッペン 予選=6位
 6位という結果にはすごくがっかりしている。予選はQ3まではうまくいっていた。問題は何もなく、マシンに変更を加えることもなかった。最後のランでかなりプッシュし、コンマ2、3秒削っていたのに、ターン11の進入でロックアップした。あれがなければ3位あたりをつかめたと思う。速さはあったし、マシンの感触もよかっただけに、ちょっと残念だ。

 もっと上のグリッドにつくことができればよかったのにね。スーパーソフトタイヤでスタートするという戦略を選んだから、いいスタートを切って、後ろの集団に注意していく必要がある。僕らは(ウルトラソフト勢より)少し長くスティントを取ることができるはずだ。気温が比較的高い状態でこのタイヤはうまく機能すると思うから、スタートタイヤに適していると思う。

 週末を通してペースはいいので、明日は順位を上げて、上位のグループをつかまえることを目指す。今日のことは忘れて、強力なレースをしていい結果を出すことに集中するよ。 

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=7位
 とても満足しているし、7番手はたぶん今日なし得た最高の結果だったと思う。FP1には参加していないうえに、最後のフリー走行も半分しか走れていない。今週末は走行が足りていなかったことを考えると、自分がいいラップを走れたことをうれしく思っている。

 予選はかなり難しくなると考えていたけれど、セッション中にマシンを進歩させることができ、すべてのラップでしっかり攻める自信が持てた。シーズンの最後であり、フォース・インディアとの最後の時間となる明日も、同じようにできることを望んでいる。

 前方のトップ6には手が届かないかもしれないが、挑戦してみるつもりだ。最終的にどこまでいけるか注目していよう。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=8位
 グリッド4列目を独占できて、この結果をチームのためにもうれしく思っている。でも、僕自身はもっとうまくできたはずだから、自分のパフォーマンスにはあまり満足していない。

 最後のラップでは少しアンダーステアが出ていたので、それに対応するためにラインを変えたものの、いまいちうまくいかなかった。完璧な1周を走れていたら7番手につけられていただろうけど、すぐ前にニコがいるというのは、チームにとって素晴らしい結果だよ。

 チームメイトとしての最後のレースを楽しみにしているし、周りのマシンを打ち負かして好調にシーズンを締めくくれることを期待している。コンストラクターズ選手権4位を獲得することは重要な目標なので、ライバルよりも多くポイントを獲得したい。 

■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
フェルナンド・アロンソ 予選=9位
 今日の結果に満足すべきだと思う。間違いなくいい予選だった。

 ここは常にコンディションが難しい。プラクティスでは気温が高いのに、予選になると路面温度がぐっと下がっているんだ。つまり何が起こるのかを予想しなければならない。コンディションがどう変わるのか、実際には分からない状態で、ある程度手探りでセットアップを変更する必要がある。

 うれしいことに、僕らのマシンには競争力があると感じた。シーズン最終戦でQ3に進出し、9位を獲得できたというのは、ものすごくポジティブなことだ。今日はマシンのパフォーマンスを最大限に活用し、すべての力を引き出した。 

 選手権の面で大きな脅威となる存在はすぐ後ろにはいない。明日はこのポジションより上でフィニッシュするのは簡単ではないだろう。だから最終戦をエンジョイしよう。そしていい位置でフィニッシュして、ポイントをたくさん稼ぎたい。 
 
■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 予選=10位
 楽な予選ではなかったけれど、結果には満足だ。タイヤに満足できない状態で、いいラップを走るために全力でトライした。Q2でとてもいいタイムを記録したのは大事なことだった。Q3にはもっといいラップを期待していたが、Q2ほどタイヤにグリップがなかったと思う。

 予想していた位置からそれほど離れてはいないから、ライバルたちと比べて何ができるかを明日見てみよう。

(F1iにF1最後の予選でボッタスに勝ったことについて語り)これが最後の予選だから、いいパフォーマンスで締めくくることができてよかった。速さを示せるのはいいことだ。僕は速さが衰えたからやめるんじゃない。他の理由でやめるんだ。だから(今日の予選でいいタイムを出せたのは)すてきな贈り物のようなものだよ。

 明日のレースには集中していく。大事な一日だから、何も悪いことが起こらないといいね。