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カジュアルウエアは仕事に好影響?GAPが「デニムフライデー」提案

2016年11月26日 09:12  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「デニムフライデー」の実験に参加した資生堂社員 Image by: FASHIONSNAP
「ギャップ(GAP)」が、より働きやすい職場づくりを目的とし、ファッションの視点から新しい働き方を提案する「デニムフライデー(DENIM FRIDAY)」の実証実験報告を兼ねたプレゼンテーションを銀座店で行った。


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 「デニムフライデー」は、毎週金曜日にGAPのアイコンアイテムでもあるデニムを取り入れたオフィスカジュアルで出勤することを推奨するプロジェクト。プレゼンテーションでは、プロジェクトに賛同した2社の計19人に、実際にデニムを着用してもらい脳波に与える影響を「好き」「興味」「ストレス」「集中」「沈静」の5つの測定軸で採取し、フォーマルウエア着用時の数値との比較と検証結果が報告された。実験結果では周囲や環境への「興味」度が高く、「ストレス」度が低いということが判明し、カジュアルウエアは会議前の緊張をときほぐすためのアイスブレイクに有効で、アンケートでは議論の活発化やコミュニケーションの円滑化を実感した参加者が多数を占めた。 会場では実験に参加した資生堂と全研本社の社員男女4人が登壇し、スタイリストによるオフィスに着ていけるデニムコーディネートが披露された。参加者は「デニムを着て気分が上がり、気持ちよく働くことができる」とコメントし、女性社員は「自分への効果もあるが、特に男性社員への親近感が沸き、話しかけやすくなった」と感想を述べた。全研本社ではすでに全社で導入しており、資生堂も人事部主導で積極的に取り入れていくという。 10月にGAP Japan KKのCEOに就任したスティーブン・セア(Steven Sare)は「テクノロジーの進化により仕事とプライベートのボーダレス化が進んでいる。日常の生活の中で人々にポジティブな影響を与えることができる『デニムフライデー』の考えが新しいマインドセットになってほしい」と期待を込め、担当者は今後について「クールビズのように社会全体で認識してもらえるよう、継続的に取り組んでいきたい」と、活動を続ける姿勢を示した。