元F1ドライバーで、近年はフェラーリのファクトリードライバーとしてAFコルセの488GTEでWEC世界耐久選手権などエンデュランス・プログラムで活躍するジャンカルロ・フィジケラが、来季よりブランパン耐久シリーズにフル参戦することが明らかになった。
今季はAFコルセとともに3つのエンデュランス・シリーズに参戦したフィジケラだが、来季のブランパンにはプロカップ部門に488 GT3でエントリーする意向で、エントラント・チームは先日のローマ6時間でもともに勝利を挙げたロシア国籍の「カスペルスキー・モータースポーツ」になるという。
現在43歳で、F1出走229回の記録を持つベテランは、同チームのマルコ・シオッチと、現段階では未定の3人目のドライバーとともに、ブランパンのシリーズ戦に挑むこととなりそうだ。
「これは新しいチャンスだ。フェラーリは常にモータースポーツ界のビッグプレーヤーだし、世界中のレースファンに素晴らしい体験と長きにわたる強い印象をもたらし続けている。そのマシンで耐久シリーズの新たな歴史を加えることができるんだからね」と、フィジケラ。
来季のカレンダーではブランパン耐久シリーズと、IMSAユナイテッド・スポーツカー選手権(USCCウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ)の日程重複はなく、今季同様北米のシリーズにも、引き続きリジ・コンペティツィオーネのGTEで参戦を継続する。
フェラーリのF1チームにもスポンサーとして名を連ねるサイバーセキュリティ企業の「カスペルスキー」だが、その販売部門トップであるロシアのアマチュアドライバー、アレックス・モゼイゼフも、同チームのセカンドカーでアマクラスに参戦を続ける意向だという。