F1ドイツGPが2017年は開催されないことが決まったと、ドイツのメディアが伝えた。これにより来季のF1は全20戦になるものと予想されている。
Auto Bildは24日、「2017年、ドイツGPは開催されない。ホッケンハイムのオーガナイザーがこれを認めた。来季のF1は20戦で行われる」と報じた。
FIAは9月28日に2017年F1カレンダーを発表、カナダ、ドイツ、ブラジルは暫定扱いながら、来年も21戦が開催される予定であることを明らかにした。
ドイツGPは近年、ホッケンハイムとニュルブルクリンクで交互に開催する取り決めになっているが、2015年にはニュルブルクリンクが開催を断念し、ドイツGPがキャンセルされた。来年は再びニュルブルクリンクの番だったものの、9月に発表されたF1カレンダーではホッケンハイム開催との記載がなされていた。
しかし、Auto Bildによると、ホッケンハイムのオーガナイザーとバーニー・エクレストンが契約条件において合意に達しなかったという。ホッケンハイムのCEOゲオルク・ザイラーは、24日に「我々が開催するには、すべての経済的リスクが除外されることが条件だったが、そういったオファーはなされなかった」と発言している。
「残念だが驚くようなことではない。F1とホッケンハイムとの契約は元々なかったのだから」
次回のFIA世界モータースポーツ評議会会合は11月30日に開催され、そこで来季F1カレンダーが承認される見込みだ。ドイツGPがキャンセルされる場合、多少日程の変更が行われることになりそうだ。
同じく暫定扱いとなっていたカナダは、契約がまとまったことを今週発表した。Auto BildはブラジルGPも継続される見込みであるとして、来季は20戦の開催になると伝えている。
同誌の予想では、第12戦ドイツGPが脱落する影響で、第11戦ハンガリーGPが1週遅れの7月30日に開催されるという。それとは別に、マレーシアGPとシンガポールGPの順序が逆になり、日本GPとの連戦で開催されるのはシンガポールではなくマレーシアになる見込みであるとも、同誌は予測している。