マクラーレン・ホンダF1チームのフェルナンド・アロンソは、最近世界耐久選手権(WEC)に転向したいという意思を示したものの、その前にF1で3度目のタイトルを獲得したいと語った。
アロンソはしばしば、F1を引退した後の選択肢として、ル・マン24時間レースとインディ500への挑戦を挙げている。特にル・マンへの関心は強く、2015年にはポルシェから出場する契約がまとまりかけていたと言われている。
2014年にF1からWECに転向し、ポルシェで走ってきた友人マーク・ウエーバーの引退に際し、アロンソは「僕を待っていてくれなかったんだね。待っていてくれたらうれしかったけど、これからも君はそこにいると思うから、一緒に冒険するときにはいろいろ質問するつもりだ」というメッセージを送り、将来WECに参戦するプランがあることを示した。
アブダビGPの週末、これについて聞かれたアロンソは、WECに参戦する前にF1でまだやりたいことが残っていると答えた。
「ああいうこと(WECで走りたいということ)を僕が言うのは初めてじゃない。でもあのメッセージで広く知られることになったね」とアロンソが述べたとBBCが伝えた。
「来年はこのチームでF1に100パーセントの力を注ぐ。将来のこととして考えれば、ル・マン24時間は僕にとって非常に魅力的なチャレンジだ」
「(WECという)カテゴリーもマシンも好きだ。でもそれは将来の話だよ。2年後か、5年後か、11年後か、分からない。今の僕が一番やりたいこと、やるつもりのことは、F1で3度目のワールドチャンピオンを制することだ」
アロンソとマクラーレン・ホンダとの現在の契約期間は2017年末までだ。アロンソはしばしば今のF1は思う存分プッシュできないと不満を示しており、大きな規則変更が行われる来年に自分が期待したような変化が見られなければF1からの引退を考えると述べている。