ドゥカティからスズキに移籍したアンドレア・イアンノーネは、スズキのマシンGSX-RRのコーナースピードに感動したという。
ホルヘ・ロレンソがドゥカティに加入したことにより、イアンノーネはドゥカティを離れスズキへ移籍。バレンシアのオフィシャルテストでスズキのマシンを初めて走らせ、初日は7番手、2日目は4番手という結果だった。
MotoGP復帰2年目で大きな進歩を遂げたスズキ。スズキのシャシーはMotoGPのパドックで高く評価されている。
「このバイクはコーナーインサイドでとても速い。高速なところが、僕にとって良いポイントだ」とイアンノーネ。
「バイクにとても良い印象をもてた。うれしいよ。僕らは2日目にたくさん走らせて、いくつかの領域で多くのことを理解できた。情報を得られたからね」
「これがすごく重要なんだ。なぜならバイクはとても良いベースで、僕らはすごく良いシャシーを持っている」
「バイクの感触はとてもいい。だけど、いくつかの部分と領域が100パーセントでないのは当然のことだ。それもうれしいよ。僕らには改善するポイントがあるってことだからね」
イアンノーネは、2日目に12コーナーで転倒を喫し、右ひじを痛めたため100パーセントのライディングではなかった。
スズキは今年、気温が高いときや濡れたコンディションでのリアグリップが足りていなかった。イアンノーネは、リアグリップが改良できる領域のひとつだと感じている。
「最初の加速を改善すること、特に2速と3速のギアがとても重要なんだ」
「エンジンはパワーがある。だけど、最初の加速で100パーセント出すのが少し難しいんだ」
スズキテクニカルマネージャーの河内健氏はバレンシアテストについて次のように振り返った。
「2日間は有益でした。なぜなら、私が懸念したより、彼は我々のマシンについて、おおかた良い感触を持っています。また、我々はすでに改善すべき領域を明確にできたからです」
「彼は非常に速いライダーであることを証明しました。我々はそれを知っていましたが、今回確認が出来て良かったです」