ルイス・ハミルトンは今週末のアブダビで決定されるF1世界タイトルにおいてニコ・ロズベルグと正々堂々とした戦いを期待していると語った。
ハミルトンは直近の3レースを優勝で飾り、ロズベルグとのポイント差を12ポイントにまで縮めている。
しかし、仮にハミルトンがアブダビで今季10度目をあげたとしてもロズベルグが3位でフィニッシュすることができれば、F1世界タイトルはロズベルグが手にすることになる。
ロズベルグは直近の3レースで2位に終わっており、2016年シーズンでは過去20戦中5回表彰台を逃している。
2016年シーズンにおいて、メルセデスのドライバーであるハミルトンとロズベルグは2回接触を喫している。スペインGPでは1周目に接触してダブルリタイアとなり、オーストリアGPでもファイナルラップで両者が接触、マシンにダメージを負ったロズベルグは4位に順位を落としハミルトンが勝利をつかんだ。
ブラジルGPの週末を振り返りながらハミルトンは以下のように語った。
「フェアな戦いを期待してアブダビに臨むよ」
「そりゃあもちろん歴史をみれば過去には何人かのドライバーが何をしたのがわかる。でも彼はもっと高尚な人間だと思いたいし、それは彼がするような事ではないだろう」
「僕はただ自分が前を走るように気をつけなければならないだけだ」
アブダビで再びハミルトンとロズベルグの接触する可能性があるかと問われ、チーム代表のトト・ウォルフは以下のように答えた。
「我々はレースにおける哲学を知っている」
「過去4年間のレースをしてきたが、その間いくつか小さな問題があった。そのときの彼らはチームを失望させなかった。これは今のところ例外的な状況だ」
「我々の価値観、そして目的は変わっていない。スポーツマンシップにのっとるやり方で戦うかどうかは彼らの手の内にある」
最近のレースでは、レッドブルがメルセデスに対する大きな脅威となっているが、ロズベルグはマックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドや他のドライバーたちも、タイトル争いのかかった自身やハミルトンと異なった走りをすることはないだろうと感じている。
「レースドライバーとしてただ他の誰かがチャンピオンシップを争っているからといって違った態度で接する事はない」
「彼は競争相手であり、それが彼への接し方だし、もしくは少なくともそれがぼくのやり方だ。他のみんなも同じ事をすると信じている」