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スパイからの手紙/ブラジル銀行のご立腹で、ナッセのシートが危機的状況

2016年11月24日 13:31  AUTOSPORT web

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フェリペ・ナッセ
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けたスパイが独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

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ザウバー:シートが危ういフェリペ・ナッセの噂
せっかくポイントを獲ったのに……

 F1は1970年以来初めて、ブラジル人ドライバーのいないシーズンを送ることになるかもしれない。フェリペ・ナッセが、来季のシート探しで、かなりの苦戦を強いられているからだ。

 現時点で、ナッセがザウバーに残留する可能性は、ほぼゼロになったと言われている。今季の成績不振の責任をめぐって、彼の取り巻きがモニシャ・カルテンボーンと言い争いをしたり、彼のスポンサーであるブラジル銀行が、マーケティング面でチームが非協力的であることにひどく立腹していたりで、ナッセとザウバーの関係はここ2、3カ月で決定的に悪化しているのだ。

 このため、いまやナッセにとっては、マノーだけが頼みの綱だ。しかし、皮肉なことにブラジルGPでのナッセのポイント獲得によって選手権最下位に転落したこのチームのドアの前でも、パスカル・ウェーレイン、エステバン・グティエレス、リオ・ハリヤント、ジョーダン・キングといったライバルたちが、残されたシートを手に入れようとひしめき合っている。

 一方、ナッセが抜けることで生じるザウバーの空席には、それぞれ強力な後ろ盾を持つ、ウェーレインかグティエレスのどちらかが収まることになりそうだ。

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スパイからの手紙はF1速報WEBで好評連載中。