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「2017年F1は最後まで予想できないシーズンに」。開発競争活発化に期待するバトン

2016年11月24日 12:41  AUTOSPORT web

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2016年日本GPスタート
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、2017年のF1ではシーズン中に行える開発の余地が拡大するため、それによってチーム間の序列が変動し、競争が活性化すると考えている。

 2016年までの3年間、F1の規則には大きな変化がなく、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは今のレギュレーションにおいてパフォーマンスを限界まで出し尽くしたと語っている。

 来年は空力規則が変わり、幅広いマシンとタイヤの導入により速さの大幅な向上が図られる。一方、パワーユニットについては、トークンシステムによる開発制限がなくなる。

 こういった変化により、シーズン中にも各チームの力が変動する可能性が高くなるとバトンは考え、2009年のマクラーレンを例に挙げた。マクラーレンは2009年、シーズン序盤は低迷したが、中盤から持ち直し、終盤には予選、決勝ともにトップ3に入れるところまで改善した。

「来年、大きな変更がある。いいことだよ。F1全体にとって素晴らしいことだと思う」とバトン。彼自身は来年1年間、F1活動は休止する。

「1年の間に大きな進歩が見られるだろう。それこそ、誰もが望んでいたことだ」

「以前は、開幕戦の時点でマシンの競争力が高くなくても、シーズンを通して開発していくことができた。2009年のマクラーレンがまさにそうだ」

「今はそれができない。速いマシンで開幕戦を迎えたチームはシーズンを通して勝ち続ける。最初の段階でマシンが速くないと、最終戦でも速くないんだ」

 マクラーレンはホンダと再度提携して2年目のシーズンを過ごしている。バトンは、この2年間で考えると、一番大きな進歩を成し遂げたのはマクラーレンであると考えている。

「今はレギュレーションによる制限が大きいので、開発ペースを上げるのが難しい」とバトンは言う。

「開発の面では、過去2年で考えると僕らが最も優れた仕事をしてきた。とはいえ、出発点が後方だったのだが」

「これまではシーズン中の開発ができなかった。でも来年はシーズンを通して開発していくことができる。そこが大きいし、それによってレースがより一層面白くなるだろう」