モータースポーツ関連のDVDなどをリリースしているユーロピクチャーズから、偉大なドライバーたちの偉大なレースを蘇らせる新たなF1ドキュメンタリー『F1 グレート・ドライバー/グレイテスト・レース』が12月10日にDVDとブルーレイで発売される。
今回はDVD/ブルーレイの発売に先駆け、22(火)東京・秋葉原にて試写会が行われたので、その内容を少しだけご紹介。
ユーロピクチャーズ直販サイトで公開されている予告編のとおり、このDVDでは、F1史に残る名バトル、名シーンの数々を公式映像をふんだんに使用し、ニキ・ラウダ、アラン・プロストなどのレジェンドドライバーと、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンら現役ドライバー合わせて10名のドライバーが自ら伝説のレースを振り返るという構成になっている。
まずは、日本で全戦のテレビ中継が開始される以前の1984年シーズンの最終戦をラウダが自ら振り返る章から作品は始まる。チームメイトであるプロストをわずか0.5ポイント差で下し、3度目のタイトルを手にしたラウダが、1984年のシーズンと、最終戦でのエピソードを克明に回想するが、特に自らが“親友”と認め、プロストに敵対意識を持つネルソン・ピケとスタート直前に交わしたある会話と、直後に映し出されるピケのコース上でのアクションは必見。
そのピケとのエピソードを懐かしむように語るラウダの姿も印象的。現役時代を知らないファンはぜひチェックしてみてほしい。
その他にも、1987年イギリスGPでピケとのドッグファイトの末に勝利を飾ったナイジェル・マンセルが語るイギリス人ファンとの絆や、そのイギリスGPのスタート直前に高額の訴訟を起こされたエピソードなど、10名のドライバーがそれぞれの、当時は語られることのなかった裏話やレース中の精神状態などを克明に振り返っている。
また、映像や無線交信など、放送当時は(おそらく)公開されることのなかったシーンも数多く登場。アロンソが雨中の勝利を飾った2007年のニュルブルクリンクを回想する際、当時スパイカーからスポット参戦し、一時レースをリードしたマーカス・ヴィンケルホックの無線交信や、赤旗中断時にマイク・ガスコインから鼓舞される映像など、かなりマニアックなシーンも収録されており、アロンソが自らのレースだけでなくそのヴィンケルホックについても語るなど、既存の映像作品では語られてこなかった談話も収録されている。
その他にも、至極のシーン、エピソード満載のF1ファン必見の作品に仕上がっており、長年F1を見続けてきたディープなファンだけでなく、アロンソとバトン、2名の現役ドライバーも出演していることから、最近F1を見始め、過去の名レースや名ドライバーのエピソードに触れてみたいというF1初心者の方にもオススメできる。
気になる価格は、DVD版が3,800円(税抜)、ブルーレイ版が4,800円(税抜)となっており、ユーロピクチャーズの直販サイトで予約が可能だ。