ドゥカティは、新しくチームに迎えたホルヘ・ロレンソの初走行を経て、必要な改善点に関する明快なアイデアを持ったと、ジェネラルマネージャーのルイジ・ダリーニャは考えている。
ドゥカティに移籍したロレンソは、バレンシアでテスト走行を始めた。ロレンソとヤマハの契約は12月31日まで残っているため、今回のテストが年内でドゥカティのマシンを走らせられる唯一の機会だった。
ダリーニャはロレンソとの初めての仕事について次のようにコメントしている。
「ホルヘ(・ロレンソ)が何を必要としているかハッキリとわかった。次回のテストではそれらを反映したマシンをわたせるようにしたい」
「彼がバイクに持った印象に関してはとても満足している。最初の時点から、彼は自分の今のバイクと比べて良い部分と劣る部分を認識していた」
「我々はテスト初日、終日2016年仕様のマシンの作業をしていた。そして、2日目は2016年型と新しい仕様のマシンを比較するために、様々な部品を使って何度かテストを行ったんだ」
「彼の持った印象にはとても満足しているよ。ラップタイムは間違いなくもっと良くできたが、そのためにはいろいろと手を加える必要がある」
ロレンソは2日間のテストで計126周を走行。初日は2016年仕様のマシンに乗って総合3番手、2017年仕様のマシンを試し総合8番手という結果だった。
「(テストでは)彼にとっての最適なセットアップではなかっただろうが、いろいろな部品を試せたことはとても良かったと思うよ」とダリーニャ。
「バイクのコーナリングをもっと良くする必要があるのはわかっている。2017年仕様についてはその作業を進めている。それにスロットルのファーストタッチも良くない。これも改善が必要だ」
「ホルヘはチャンピオンだし、経験も豊富だ。我々は彼と働けることをとてもうれしく思っている。彼がバイクやセットアップ、その他すべてに持った印象はとても明快だよ」
「我々はまだ2日間しか一緒に過ごしていない。来年、セパン、フィリップアイランド、カタールでのテストでお互いの理解をより深めないとね」
今週、へレスで行われるテストにはレギュラーライダーのロレンソとアンドレ・ドビジオーゾは参加しないため、テストライダーのミケーレ・ピロがテストに参加する。