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オンワードが食の通販事業に参入、ECサイト「オンワード・マルシェ」開設

2016年11月22日 14:22  Fashionsnap.com

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(左から)クリエーティブディレクターの大西健俊、オンワードHD保元道宣社長 Image by: FASHIONSNAP
オンワードホールディングス(以下、オンワード)が11月22日に都内で会見を開き、食の通販事業に参入することを発表した。通販サイト「オンワード・マルシェ」を同日に開設し、グローバル展開を視野にオンワードならではの品揃えや高品質な商品を届ける。

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 「オンワード・マルシェ」は、オンワードが2000年からパリ・サンジェルマンで運営し、高級日本料理店として高い評価を得ているそば懐石レストラン「円」のコンセプトをベースに、同社が厳選した食や器などを集めて販売するライフスタイルECサイト。クリエーティブディレクターとして、「東京カレンダー」の編集に携わり、現在は有名グルメ雑誌の編集長を務めるフードディレクター大西健俊を迎えた。取り扱いカテゴリーは「お酒」「お米」「調味料」「おかず・おつまみ」「スイーツ」「水・飲料」「器・キッチン用品」の7種類で、同社独自のネットワークを活用し取りそろえた計3,000品目をラインナップ。大西は他社のグルメ通販サイトにはない強みとして「オンワードらしさ」を掲げ、同社がファッション分野で培ってきたセレクトへのこだわり、生産者の顔が見えるコンテンツづくり、そしてファッションと食の融合としてスタイリッシュなサイトデザインという3つのポイントで差異化を図ったという。通販ページに加えて、プロのフードライターとカメラマンによる徹底取材のもと作成した記事や専門家によるキュレーションページなど、商品の魅力を発信する読み物も充実させる。商品はすべて産地直送で、スタート時点では国内発送のみに対応するが、将来的にはグローバルECサイトとしてアメリカやアジア圏などでの展開を視野に入れている。
 同事業の計画に1年を費やしたという同社の保元道宣社長は、「食べることが嫌いな人はいない。ファッションだけではなく食の部分で消費者との間に新たな接点を作りたい」とコメント。同社の事業の中心はファッションとしながら、食をはじめとする様々な分野にチャレンジすることで「オンワードの価値を高めたい」という。まずはサイトのユーザーを増やした後に販売につなげ、初年度の売上目標はファッションのEC事業の初年度と同規模の10億円を目指す。
■オンワード・マルシェ