モビスター・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、来季の新チームメイトであるマーベリック・ビニャーレスのバレンシアテストでのタイムは「たいしたものだった」とコメントした。
ホルヘ・ロレンソの後任としてスズキから移籍したビニャーレスは、バレンシアでのオフィシャルテストで2日間ともにトップタイムを記録した。
ビニャーレスはテスト初日でロッシより0.020秒速いタイムを出し、2日目には2位のマルク・マルケスを0.196秒離した。
ビニャーレスがテスト2日目に記録した1分29秒975は、バレンシアGP予選でロレンソとマルケスが出したラップタイムにせまる速さであり、1分30秒の壁を越えた3人目の記録となった。
「彼の走行はすでに昨日から目を見張るものだったし、すばらしかったね」とロッシ。
「彼は1分29秒台を叩き出した。これはすごいラップタイムだ。彼のデビューは大成功だね」
ヤマハはまだビニャーレスに、テストについて公の場やメディアに話す機会を与えていない。
ビニャーレスがヤマハの2016年型マシンでテストする一方、ロッシは2017年型のフレームと新しいエンジンを2日間で試した。
「これはまだ最初のステップにすぎない」
「最初の印象では、大幅な向上は見られなかった。改善を図る必要があるし、来週またテストをするだろう」
■スタートから圧倒したヤマハ
バレンシアテストでのビニャーレスのペースとフィードバックは初めからチームに強い印象を与えた。
「我々が予想していた通り、彼はマシンをよく乗りこなしている」とヤマハのレーシングディレクター、マッシモ・メレガリは次のように語った。
「マーベリックは初めはナーバスになっていたが、それもなくなり、とても力強く走っていた」
「移籍したばかりのタイミングで彼が1分29秒台を出すのを見るのは素晴らしいことだ」
「また我々は、彼がまだわずかな距離をこのマシンで走っただけにも関わらず、とても正確なフィードバックをくれることに関心している」
冬季テスト禁止期間が始まる前に、多くのマニュファクチャラーがヘレスで今季最後のテストを行う予定だが、ヤマハはセパンでテストを行う。