トップへ

スティーヴン・キング×J・J・エイブラムス×ジェームズ・フランコ『11/22/63』Hulu独占配信

2016年11月21日 16:02  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)Warner Bros. Entertainment Inc.

 J・J・エイブラムスが製作総指揮を務めるドラマ『11/22/63』が、11月22日より定額制動画配信サービスHuluにて独占配信されることが決定した。


参考: 動画はこちらから


 世界的ベストセラー作家スティーヴン・キング原作の本作は、『127時間』のジェームズ・フランコ、『アダプテーション』のクリス・クーパー、『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のサラ・ガドンらが出演するクライム・サスペンス。国語教師のジェイクが、行きつけのダイナーで“時空を越えることのできる扉”の秘密を知り、ケネディ大統領暗殺阻止計画を託される模様を描く。


 あわせて公開されたHulu版予告編では、ジェームズ・フランコ扮する主人公・ジェイクが、いきつけのダイナーの奥にある扉から“1960年”にタイムスリップするシーンに始まり、ケネディ大統領暗殺を阻止するため、事件に巻き込まれていく様子が映し出されている。また、原作・製作総指揮のスティーヴン・キング、製作総指揮のJ・J・エイブラムス、主演のジェームズ・フランコより、コメントが寄せられた。


■スティーヴン・キング
J・J・エイブラムズとはもともと知り合いだったんだ。彼の奥さんの実家が私の家の近所なんだよ。彼の世界感が好きだし、描く世界に共感できる。彼の作る映画やドラマに魅力を感じる理由は普通の人々が描かれているからだ。そしてその普通の人々が、特殊な状況に直面した時に必死に闘う姿を描いている。だからこそ共感できるんだ。
原作は1960年代を思い出しながら執筆した。当時の調度品や匂い、今とは違うTV番組やCM、髪型とかね。もし過去に戻って何かを変えることができたら、何をするか誰でも考えるだろう。私自身もそう考えるのが好きだ。「あの時こうしてたらどうなっていただろう」というバタフライ効果だ。たった一つの事がその後を大きく変えてしまう。ケネディ暗殺事件は興味深い題材だったよ。今も謎が残されているこの事件で、オズワルドが本当に犯人かどうか、ということより私が興味をそそられるのは「もし起きたことを変えられたら、その後は何が変わるか」という点だ。それを描きたくて執筆したんだ。


■J・J・エイブラムズ
スティーヴンのストーリーに人々は夢中になる。彼は人を惹きつけ、考えさせる方法を心得ているんだ。共感できる登場人物を描いている。そしてキャラクターたちに能力や機会を与える、あるいはとんでもない異常な状況下に彼らを置く。そして色んな面を見せてくれる。共感、健全性や異常性、予想外の展開とかね。スティーヴンも僕もパラレルワールドに興味を持っているんだ。僕はずっと彼と仕事がしたかった。彼の想像力は無限で「もし本当に起きたら?」と視聴者に思わせる。僕には最高のストーリーなんだ。スティーヴンは日常を別のものに変えてしまうんだ。独特の方法でね。正直緊張したよ。ファンだから失敗したくないと思ったよ。
あの小説は心理描写が緻密だ。だから客観的に描く手法がないと映像作品にならない。今回のドラマ化の実現を可能にしたのは脚本家のブリジット・カーペンターに頼めたからだ。彼女はスティーヴンと友人だったからね。


■ジェームズ・フランコ
この作品ではタイムトラベルが効果的に使われている。僕は多くの時代映画に出演しているし、監督した作品もある。過去の時代風景を実現するのが面白いし、昔の生活をのぞけるのも魅力だ。だが、この作品はひと味違う。時代設定は過去だが主人公は現在の人間だ。過去の様子にいちいち驚き興味を持つ。視聴者にもそこを楽しんでもらえたらと思う。
ケネディ大統領暗殺事件には興味を持ち続けている。実はケネディ暗殺の陰謀説を題材にした別の企画を長い間練っていたんだ。だけど色々あって実現には至らなかった。今回のドラマの話がきた時、考えてた企画は諦めてこの「11/22/63」に集中しようって決めたんだ。J・J・エイブラムズからの誘いには喜んで応じたよ。だって関心ある題材だったからね。事件に対しての切り込みが斬新で、独創性に引き込まれたんだ。


(リアルサウンド編集部)