トップへ

TCRインター:ゲスト参戦のモンテイロがギアを制覇。コミニが逆転王座獲得

2016年11月21日 11:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ウエストコースト・レーシングのシビックTCRをドライブしたティアゴ・モンテイロ
マカオ・ギアサーキットを舞台にF3やGTアジア併催となったTCRインターナショナルの最終戦は、大波乱のレース1をレパード・レーシングのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブするステファノ・コミニが制覇。続くレース2は、ゲストドライバーとしてウェストコースト・レーシングのホンダ・シビックTCRのシートに収まったティアゴ・モンテイロが勝利。これで2016年のシリーズタイトルは、レース1勝者のコミニの手に渡った。 

 レース1は至るところで発生したクラッシュにより2度のセーフティカー・ピリオドが導入され、“カオス状態”となってしまう。

 ことの発端はSC明けに発生したリスボアでの大クラッシュで、不幸にも当事者となったのは選手権争いを繰り広げるクラフト-バンブーのセアト・レオンTCRに乗るジェームス・ナッシュで、同じくセアトのマット・オモラとリスボアで競り合いになり、オモラがバリアに激突しコースをふさぐ形でストップ。

 この事故処理でスケジュールが大幅なディレイとなり、全ラップ数の半分に満たない5周消化時点でレース終了。結果、ポイントも半減となりナッシュは選手権首位堅持のまま今季最終レースへ臨むこととなった。



 迎えたレース2、左リヤサスペンションの修復を奇跡的に間に合わせたナッシュのセアト・レオンが歓声とともにグリッドへ。そしてグリーンフラッグと同時にポールスタートのコミニを交わす抜群のスタートを決めたのは、セカンドロウに並んだシビックのモンテイロ。

 そのままVWの2台を置き去りにリードを広げる展開かと思われたが、またしてもSC導入で赤旗再スタート。レース1に続き、残り2周のハーフポイント決戦となった。

 ここでもモンテイロは危なげない走りで首位を堅守。その後方、2番手争いはコミニがチームメイトのジャン-カール・ベルネイに譲る形で3番手に後退。最終ラップではクラフト-バンブーのもう一台であるぺぺ・オリオラにも仕掛けられたコミニだが、4番手でも逆転タイトルは可能と判断し無理はせず。

 ダメージの影響もあり8位に沈んだナッシュに対し、わずか3.5ポイントの逆転劇で、コミニが自身2度目となるTCRインターナショナル王座連覇を決めた。