フェルナンド・アロンソは実力的にはF1タイトルを5回か6回獲得できて当然のドライバーであると、スペインの後輩、カルロス・サインツJr.が語った。
現在マクラーレン・ホンダに所属するアロンソは、2005年と2006年にルノーでチャンピオンとなり、2010年、2012年、2013年はフェラーリでランキング2位を獲得したものの、3度目のタイトルは実現できずにいる。
アロンソを自分のアイドルと崇め、長年、彼のドライビングを研究してきたと言うサインツは、アロンソはもっといいマシンに恵まれていれば、あと数回タイトルを取っていたはずだと述べた。
「彼は(タイトルを)5回か6回取っているようなドライバーだ」とサインツ。
「フェラーリで成し遂げたことは素晴らしい。あれだけのことができるドライバーはそう多くはない。今、マクラーレンでも驚くような仕事をしている」
「タイトルを何回制したかというのは、ただの数字だ。その時乗っているマシンであったり、いいタイミングでいいところにいたり、そういうことでタイトルを取れるかどうかが決まる」
「ドライバーのキャリアや他人からの尊敬は、その年その年のパフォーマンスで決まる。(アイルトン・)セナのようにね」
「どのF1関係者に聞いても、フェルナンドが(F1)史上、最も優れたドライバーのひとりであると認めるよ。誰もがね」
今年、アロンソとサインツはコース上で戦う場面が多い。アロンソは、スペイン人同士でいいバトルができたと認める一方で、マクラーレンがトロロッソより優れたパフォーマンスを発揮して、コンストラクターズ選手権でもドライバーズ選手権でも上の位置でシーズンを終えることを願っている。
「(トロロッソのサインツとは)マシンパフォーマンスが同じぐらいで、グリッドも近いから、(決勝で)戦うことが多い」とアロンソ。
「いいバトルを何度もしてきた。たまたまスペイン人ドライバーふたりが決勝で戦うことになった」
「でもマクラーレンの最近の改善と、ホンダエンジンの最新スペックによって、僕らにアドバンテージが出てきた。だからコンストラクターズ選手権でもドライバーズ選手権でも僕らが前に立っている」
「(最終戦)アブダビでは(トロロッソと)戦うことがないよう願っている」