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「アロンソは“本業”のパフォーマンスで注目されるべき」:英誌全ドライバー評ブラジルGP編

2016年11月20日 10:21  AUTOSPORT web

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2016年第20戦ブラジルGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
英AUTOSPORTが2016年第20戦ブラジルGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。今回のレースではふたりに10点が与えられた。

 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。

■ほぼ完璧なハミルトン、恐れを知らないフェルスタッペン

 ブラジルGPで10点と評価されたのはルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンだった。

 メルセデスのハミルトンは雨のレースをポールポジションからスタートし、今季9勝目を挙げた。


「ウエットコンディションのグランプリで勝利を収めるのは簡単なことではない。だがポールポジションを優勝につなげたハミルトンは、それをたやすくやってのけたかのように見える」と短評に記されている。

「2008年のイギリスGPでの見事なレースにはおよばないものの、多くのドライバーがミスを犯した難しいコンディションで、ほぼ完璧な走りをし、並外れたパフォーマンスを見せた。チェッカーフラッグを受けた後、彼自身大喜びしていたのも当然といえるだろう」

 レッドブルのフェルスタッペンは4番グリッドから3位を勝ち取った。


「ドライコンディションでもダニエル・リカルドより優れたパフォーマンスを発揮していたが、ウエットコンディションではさらに違いを見せつけた。リスタートでキミ・ライコネンをかわし、高速スピンから見事に態勢を立て直し、難しいコンディションで全く恐れを見せることなく、誤った戦略を自分の腕で補い、素晴らしいレースをした」

「3位に上がった時のセルジオ・ペレスに対するオーバーテイクを見れば、フェルスタッペンがF1で最もエキサイティングなドライバーと言われる理由は誰の目にも明らかだろう」

■マクラーレン・ホンダ:スピンは痛かったが、一貫してパフォーマンスがよかったアロンソ

 ブラジルGPでフェルナンド・アロンソは8点、ジェンソン・バトンは4点の評価を受けた。

 アロンソは10番グリッドからスタート、10位でフィニッシュした。
「金曜のプラクティスでERSトラブルによりコース脇でストップ、セッションが終わるまでの間にFOMのカメラを操作するなどの姿がずっと映し出されていた。アロンソはこのことで話題をさらったが、走行中のパフォーマンスは非常によかった」


「予選Q3進出を果たしたのは素晴らしかった。決勝最後のリスタートでスピンし、8位から最下位に落ちたのは痛かったが、見事なリカバリーで1ポイントをつかみ取った」

 バトンは17番グリッドからスタートし、16位に終わった。


「活動休止に近づいているという雰囲気をバトンから感じる。予選ではQ2に進めず、決勝は通常ならうまくこなせるウエットコンディションだったにもかかわらず改善が見られなかった」
「彼が最も得意な、インターミディエイト向きのコンディションに変化していれば、状況は違ったのだろう。だが全体的に精彩を欠いた週末だった」


■ブラジルGPでの全ドライバー評価

 英AUTOSPORTによる2016年第20戦ブラジルGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:10点
ニコ・ロズベルグ:7点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:7点
キミ・ライコネン:5点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:4点
バルテリ・ボッタス:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:7点
マックス・フェルスタッペン:10点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:9点
セルジオ・ペレス:8点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:7点
ジョリオン・パーマー:6点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:7点
カルロス・サインツJr.:9点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:4点
フェリペ・ナッセ:9点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:4点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:5点
エステバン・オコン:9点
■ハース
ロマン・グロージャン:3点
エステバン・グティエレス:5点