元F1ドライバーのロバート・クビカが、バーレーンで行われるFIA世界耐久選手権(WEC)のルーキーテストに参加する。バイコレスのCLM P1/01・AERをドライブする予定だ。
2011年のオフシーズンにイタリアのローカル・ラリー参戦中の事故でキャリア転換を余儀なくされたクビカ。近年は活躍の場をラリーに移し、2015年は自らチームを立ち上げ世界ラリー選手権(WRC)に参戦していた。
しかし、今季は1月に行われたラリー・モンテカルロに参戦して以降、ラリーには不参加。サーキット・レースもムジェロ12時間、ルノー・スポーツ・トロフィーにスポット参戦したのみで、去就に注目が集まっていた。
そんなクビカが、16年のWEC最終戦バーレーンの翌日に同地で行われるルーキーテストに参加することが明かされた。
バイコレスのチームディレクター、ボリス・バーミスによれば、クビカのルーキーテスト参加はチームを共同所有するコリン・コレスの力によって実現したという。
「コリン(・コレス)は私とも、ロバート(・クビカ)とも旧知の仲だ」とバーミス。
「彼から、ロバートがLMP1をテストしたがっていると聞いた。(ルーキーテスト招集は)自然な流れだったよ」
なお、バームスは、今回のテスト参加がクビカとの将来的なドライバー契約に結びつくかは明らかにしていない。しかし、クビカ自身は先日、「2017年は90パーセント以上の確率でサーキットに戻る」と発言している。