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F3マカオGP:予選レースで大クラッシュの佐々木大樹に怪我はなし

2016年11月19日 20:01  AUTOSPORT web

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予選レースに臨んだ佐々木大樹だったが、1周目の大クラッシュに巻き込まれてしまった。
第63回マカオグランプリは11月19日、10周の予選レースが行われたが、スタート直後に佐々木大樹(B-MAX Racing Team)にイェ・ホンリー(B-MAX Racing Team)が追突してしまい、ホンリーのマシンが佐々木車に乗り上げるクラッシュが起きてしまった。

 全日本F3ではトップチームのひとつとして君臨するB-MAX Racing Teamだが、今回のマカオGPでは佐々木、ホンリー、そしてヤン・マーデンボローの3台はいずれも走り出しから苦戦。「マシンの跳ねがなかなか収まらないです。タイヤがピレリになったことも要因かもしれませんが、セットアップをどちらに振っても改善しない」とチームの宮田雅史エンジニアが語るとおり、なかなか上位浮上のきっかけがつかめずにいた。

 そんななか迎えた予選レースで、佐々木は26番手グリッドから、ホンリーは27番手からスタートした。しかしスタート直後のマンダリンで、マキシミリアン・ギュンター(セオドール・レーシング・バイ・プレマ)、アンソニー・フバート(ファン・アメルスフールト)、ランド・ノリス(カーリン)らが絡むクラッシュが発生してしまう。

 このためコース上にはパーツが飛散することになるが、そこに差しかかった佐々木に、ホンリーが追突してしまう。佐々木のマシンを飛び越えたホンリー車は、右リヤタイヤが佐々木のヘルメットのほんのわずかに横をかすめ、佐々木車のモノコック上部に落下してしまう。

 誰もがヒヤリとするクラッシュだったが、幸い佐々木自身は怪我はなく、その後ピットに戻るとリヤエンドを修復。20日の決勝に向けて走行を続けた。ピットに戻った佐々木の車両を見ると、コクピットのすぐ前に黒々とタイヤの痕がついていた。

 レース後佐々木に話を聞くと「体は大丈夫です。ヘルメットには当たっていません」という。クラッシュの状況については「前がクラッシュしていて黄旗も出ていて、砂ぼこりもすごい状況でまったく前も見えず、普通は踏んでいかないと思います。どこに視線をおくかにもよりますが、うしろのマシンも前の状況が見えているはずなので、少し速度を落とすくらいにしなければと思うのですが……」と佐々木。

 一方、クラッシュしてしまったホンリーは「本当に激しいクラッシュをしてしまった。体はなんとか大丈夫だけど……」と言葉少な。チームメイトとの、そして予選1日目に続くクラッシュに肩を落としていた。