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F3マカオGP:予選レースはダ・コスタが優勝。山下は4位で表彰台見据える

2016年11月19日 17:41  AUTOSPORT web

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マカオGPの予選レースを制したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。DTMドライバーの経験をみせつけた。
第63回マカオグランプリは11月19日、10周の予選レースが行われ、3番手スタートのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)が混乱のレースを制し、20日の決勝のポールポジションスタートを獲得した。

 いよいよ11月20日に開催される決勝レースに向けた、最後のグリッドを決める予選レース。ただ、当初予定よりもスタート時刻は遅れ、さらにフォーメーションラップ開始直前になり、リスボア・ベンドのアウト側、メインストレートの観客席の屋根から落とされた水でコースが濡れていることが発見され、スタートディレイとなってしまう。最終的に当初予定の1時間後となる14時50分にフォーメーションラップがスタートした。

 市街地のマカオらしく、オープニングラップのマンダリンからアクシデントが発生する。上位陣でマキシミリアン・ギュンター(セオドール・レーシング・バイ・プレマ)、アンソニー・フバート(ファン・アメルスフールト)、ランド・ノリス(カーリン)らが絡みマンダリン・ベンドのアウト側にクラッシュし、パーツが飛散。そこにイェ・ホンリー(B-MAX Racing Team)が危険を感じわずかに減速した佐々木大樹(B-MAX Racing Team)に追突。ホンリーは佐々木のマシンに乗り上げてしまう大クラッシュとなってしまった。

 これで1周目からセーフティカー導入。トップに立ったのは、スタートで前に立ったカラム・アイロット(ファン・アメルスフールト)で、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)、セルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)というトップ3に変化。ポールポジションスタートのジョージ・ラッセル(ハイテック)、そして山下健太(スリーボンド・ウィズ・Tスポーツ)が続いた。

 10周の予選レースは5周目に再開。リスタートで2番手につけていたダ・コスタがアイロットをかわしリードを築いていく。一方、山下はリスボアでラッセルにオーバーテイクを仕掛けるも、その後方のフェリックス・ロゼンクビスト(セオドール・レーシング・バイ・プレマ)が迫る。ただ、ここはうまく防戦し、5番手をキープした。

 一方、首位に立ったダ・コスタはそのままフィニッシュまで逃げ切り、20日の決勝レースのポールポジションスタートを獲得。アイロットが2位、セッテ・カマラが3位という結果となった。その後方では、山下が9周目のマンダリン~リスボアという攻防で冷静にラッセルをパス。表彰台を見据える4位でチェッカーを受けてみせた。

 日本勢では、牧野任祐(TODA RACING)が混乱をうまく抜け19位フィニッシュ。ヤン・マーデンボロー(B-MAX Racing Team)が20位。坪井翔(TEAM TOM'S)が21位となった。佐々木はクラッシュ直後、ピットインしてマシンを修復。完走扱いとはならなかったが、翌日のグリッドに向けチェッカーを受けている。