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「メカニカルトラブルだけは避けたい」メルセデスが危惧する最終戦での“悪夢”

2016年11月19日 12:21  AUTOSPORT web

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トト・ウォルフ(メルセデス)
メルセデス代表のトト・ウォルフは、アブダビで行われるルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがタイトルを賭けての一騎打ちが、メカニカルトラブルによって台無しになってしまわないかと懸念している。 

 劣勢に立たされているハミルトンは今もなおタイトルに挑み続けており、雨のインテルラゴスでは終始ロズベルグをリードし自身初となるブラジルGPでの勝利を成し遂げた。

 ロズベルグのリードは12ポイントにまで減っているが、最終戦アブダビGPを3位でフィニッシュすれば、たとえハミルトンがそのレースで優勝しても、ロズベルグが自身初のタイトルを獲得することになる。

 しかし、ウォルフは今季ハミルトンを苦しめたマシントラブルや、2014年のアブダビでERSを失ったロズベルグのようなメカニカルトラブルが発生しないか気をもんでいる。

「バーニー(・エクレストン)が命じたかのように、最終戦アブダビGPが決戦の場になるんだ」とウォルフは語った。

「12ポイントの差をめぐって彼らはコースで戦い抜くだろう」

「我々は彼らが十分戦えるように2台のマシンを用意してやらなければいけない。私にとって最大の悪夢はメカニカルトラブルなんだ」



 悪天候に見舞われたブラジルGPで、セーフティカーが5回出動、さらに赤旗が2回出されたにも関わらずワンツーフィニッシュを達成したのはウォルフにとって驚きだった。

「あのようなコンディションでワンツーフィニッシュを飾るなんて、めったにできることではない。トリッキーなコンディションの中、ルイスの非の打ちどころのない運転で、最高のペースを刻んでワンツーを飾ったんだ。今回の結果には非常に満足しているよ。もしかすると今シーズンで1番の結果かもしれない」

 ウォルフの言葉に続けてハミルトンは以下のように語っている。
「僕ができることのすべては今まさにやっていることさ。勝利を追っているんだ」

「チームは素晴らしいマシンを用意してくれるし、本当に信頼性も高くなった。結果がそのことを証明しているよ」

「僕は前に進み、持っているすべてをアブダビにぶつけるつもりだ。アブダビはいつも僕にとても合うコースだしね」

「でも今は、この瞬間に浸っていたい。だってここで(ブラジルGPで)勝つことは、初めてアイルトン(・セナ)のレースを見た5、6歳の頃からの僕の夢だったんだよ」