トップへ

嵐 相葉雅紀、『NHK紅白』司会起用の理由は? “優しさ”と“真摯さ”から読み解く

2016年11月19日 09:51  リアルサウンド

リアルサウンド

 嵐の相葉雅紀が、今年の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)白組司会者に決定した。相葉はこれまで嵐として5年連続で白組司会を務めた実績はあるものの、ジャニーズタレントからの単独司会としては、SMAP・中居正広、V6・井ノ原快彦の起用に次ぐ抜擢となる。


(関連:嵐 相葉雅紀がステージで放つ“色気” 『Japonism』ツアーで見せた妖艶パフォーマンス


 相葉といえば、グループのなかでは運動神経に優れ、癒し系キャラやムードメーカーとしても定着する存在だ。しかし、2001年からレギュラーラジオ番組『嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス』(文化放送)でパーソナリティを務めていたり、今年の4月からはスポーツ番組『グッと!スポーツ』(NHK総合)で単独MCに挑戦するなど、コツコツとトークやMCとしてのスキルを磨いていた存在でもある。


 穏やかでおっとりとした話し方や、屈託のない笑顔ーー相葉は、“嵐らしさ”の根源とも言える誰もが安心する雰囲気を生み出す。そして、バラエティ番組『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)へのレギュラー出演で、すでにお茶の間から支持されるポジションを築いていることを踏まえると、『紅白』のような老若男女が揃って観る番組にうってつけのメンバーなのだ。櫻井翔がキャスターや司会での実績を積み上げ、今年のリオ五輪でキャスターを務めていることなどから「嵐から一人メンバーが選ばれるのであれば櫻井」という見方も世間的には強い。しかし、今回の相葉の紅白司会はいよいよ彼の努力やポテンシャルが実を結ぶときがやってきたという印象である。


 近年では、面倒見のよい兄貴キャラというイメージも強くなってきた。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧はじめ、相葉と後輩のプライベートでの交流エピソードはテレビやラジオのトークでよく双方から語られている。また、嵐のなかでもっともメンバーを見ているのが相葉なのではないかと思うことがしばしばある。例えば、『月刊テレビファン』(2016年12月号)「メンバーのAmoreな部分は?」(最新アルバム『Are You Happy?』の相葉ソロ曲「Amore」にかけて)というコーナーでは、プレゼントしたジャージを毎日のように着ている松本潤、嵐の仕事の後にも『NEWS ZERO』で一人活躍する櫻井翔、楽屋で一緒にスイーツを食べている時の表情がかわいい大野智、ドヤ顔に近い顔で読み終わった漫画雑誌を渡してくれる二宮和也、というように日常のメンバーの姿に愛おしさを感じたということが生き生きと語られていた。


 レギュラー番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)で相葉が担うコーナー「相葉雅紀の代行調査」は、相葉が視聴者からの様々な依頼に応えていくというもの。そこでは、小さい子供から大人まで優しく真摯に接する相葉の姿を見ることができる。相葉はあらゆる人に思いやりを持ち、愛情を注ぐことができる本当の意味での“優しさ”のある人だと思う。今年の紅白の舞台でも、そんな相葉の“優しさ”で観る人を幸せにする空間を生み出していってほしい。(竹上尋子)