FIA世界耐久選手権(WEC)第9戦は18日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで公式予選が行われ、ロイック・デュバル/ルーカス・ディ・グラッシ/オリバー・ジャービス組8号車アウディR18がポールポジションを獲得した。
8号車アウディをドライブしたディ・グラッシとジャービスは、1号車ポルシェ919ハイブリッドをドライブしたティモ・ベルンハルトとブランドン・ハートレーとのアタック合戦を制し、約0.2秒差でポールポジションを奪取。今シーズン限りでのWEC撤退を発表しているチームに明るいニュースをもたらした。
最初にアタックを行ったジャービスは「1回目のアタックはトラフィックに阻まれてしまったんだ。2度目のアタックも満足のいくラップではなかったけど、僕たちのマシンに良いペースがあることは分かっていた」
「その後、ルーカス(ディ・グラッシ)にマシンを託し、ポールを獲得することができた」と予選後に語った。
序盤にタイムを出し終えていた1号車ポルシェをドライブするベルンハルトは、セッション後半に再びステアリングを握り、自己ベストタイムを更新。2番グリッドをもぎ取った。ランキング首位の2号車ポルシェはマルク・リエブとニール・ジャニがアタックを担当。1分39秒669の平均タイムを記録し、3番手に入った。
5号車、6号車のトヨタTS050ハイブリッド勢は2台ともにトラックリミット違反を犯してしまい、最速タイムを抹消されてしまった。明日の決勝レースは、タイトル獲得の可能性を残す6号車が5番手、5号車は6番手からスタートする。
LMP2はR.ルシノフ/A.ブランドル/W.スティーブンス組26号車オレカ05・ニッサンがポールポジションを獲得しているほか、LMGTEプロクラスは97号車、LMGTEアマクラスは98号車と、アストンマーチン・バンテージがGTEクラスでのポールを独占した。
WEC第9戦の決勝レースは19日の現地16時、日本時間21時にスタートする。