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F3マカオGPの予選はラッセルがポールを獲得。山下は5番手から予選レースへ

2016年11月18日 18:51  AUTOSPORT web

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F3マカオGPの予選トップ3を獲得したラッセル(中)、アイロット(左)、ダ・コスタ(右)
第63回マカオグランプリは現地時間午後4時28分からFIA F3ワールドカップの予選2回目が行われ、ジョージ・ラッセル(ハイテック)がポールポジションを獲得した。日本勢では山下健太(スリーボンド・ウィズ・Tスポーツ)が予選5番手を獲得している。

 直前に行われたFIA GTワールドカップの予選で発生したクラッシュの影響で、ガードレール補修があり大きく遅れてスタートしたF3ワールドカップの予選2回目。前日よりも明らかに気温も低く、またラバーが乗った状態であるため、予選1回目から大きくタイムが向上することが予想された。

 まず予選1回目からタイムを上げてきたのは、好調山下健太。2分11秒624というタイムをマークし2番手に上げるが、その直後には予選1回目トップのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)が自己ベストを更新していく、

 その後、山下がタイムを上げ2分10秒731と、ついに10秒台へ突入していく。さらに山下に続くかのようにジョージ・ラッセル(ハイテック)、ダ・コスタ、セルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)らも10秒台へ。午前のプラクティス2で首位だったカラム・アイロット(ファン・アメルスフールト)も10秒台に突入した。

 各車20分ほどで一度ピットに戻り、ニュータイヤを装着しアタックを開始。各車が続々とタイムを上げていこうかというところで、このセッション最初の赤旗が提示されてしまう。ここまで慎重にコースを攻略し、開始28分に2分13秒772という自己ベストをマークしていたばかりの佐々木大樹(B-MAX Racing Team)がマタニティでクラッシュしてしまったのだ。

 セッションは残り9分ほどで再開された。しかし、インラップで今度はマキシミリアン・ギュンター(セオドール・レーシング・バイ・プレマ)が最終のRベンドでクラッシュ。ふたたび赤旗提示となる。さらに、雨が降りはじめたというインフォメーションがサーキット内に提示された。

 ラストチャンスとなる残り7分のセッションは、午後5時13分にスタートした。続々と各車がコースインしていくが、カラム、ダ・コスタはやや遅れてコースに入っていった。

 この短時間のアタックで一気にタイムを上げてきたのはラッセル。2分10秒398をマークすると、さらに翌周には2分10秒100まで刻む。このタイミングでアージュン・マイニ(モトパーク)がリスボアでクラッシュし、赤旗終了。ラッセルがポールポジションを獲得することになった。

「クルマは良かったし、最後の赤旗のあとにいいラップを刻むことができた。終盤、すべりやすいところはあったけど、クラッシュしそうになりながらも素晴らしいアタックができたと思う」とラッセル。

 2番手はアイロット、3番手にはダ・コスタが続き、4番手セッテ・カマラ、そして5番手には山下がつけることになった。山下にとっては予選レースの展開次第で、十分優勝が狙える位置と言えるだろう。

 その他の全日本F3勢では、牧野任祐(TODA RACING)がこの予選2回目でタイムを刻み22番手につけた。苦戦していたヤン・マーデンボロー(B-MAX Racing Team)は25番手。クラッシュした佐々木は26番手となった。午前のプラクティス2で大クラッシュに見舞われたイェ・ホンリー(B-MAX Racing Team)は、修復が間に合わず予選2回目は走れず27番手。坪井翔(TEAM TOM'S)は29番手で予選を終えた。