最近ではスーツにビジネスバッグではなく、リュックを背負って通勤する人の姿を見かけることが増えてきている。本人は両手が空いて便利かもしれないが、周りの乗客にとっては、狭い車内でリュックが体に当たってイライラさせられることもある。
11月10日、ブロガーの南田さんが、 「リュック背負っているのに満員電車で下におろさないやつ」という記事を投稿し、怒りをぶちまけている。
リュックが顔に当たり「伝えようのない怒りが沸き上がってきた」
南田さんはIT系の企業に勤務。先月末に投稿した「定時退社は悪?嫌われる勇気を持つ」は話題となり、キャリコネニュースでも6日に記事で紹介した。
南田さんはある朝、打ち合わせのため、ラッシュ時間帯に京浜東北線に乗車。車内はぎゅうぎゅう詰めの状態だった。前方には大きなリュックを背負ったまま乗車した大学生らしき男性が立っていたが、そのリュックが顎に当たり、「伝えようのない怒りが沸き上がってきました」と心境を綴った。
さらに、その乗客が着用するアウターの一部が南田さんの顔に当たるという事態になり、「僕が何か悪いことしました?」と嘆いた。南田さんが乗った大森駅から新橋駅は各駅停車で約20分だが、朝からストレスを感じてテンションが下がってしまったようだ。満員電車でリュックを背負ったまま乗車する人に対し、
「せめて満員電車ではリュックは下におろして欲しい」
と訴えている。
中高年ほど電車内のリュックサックに厳しい様子
この投稿には、「背負ってると自分の視野から外れるからか無遠慮に人にぶつけててイライラするんだよね」と同意する声が寄せられた。南田さんは「リュックを下に置いて欲しい」と書いていたが、はてなブックマークでは
「下ろすとかえって邪魔になるので、前に抱えてほしいっす」
「満員電車で足元に置かれると躓いてこけるので前がわで持って欲しい」
というコメントが出ていた。
満員電車では視界が悪いため、足元に置かれると気づかずに踏んだり、つまづいたりする危険性がある。ツイッターを見ると、「電車の中で若者が床に置いてたリュックの紐に足引っかかって盛大にころんだ」という声もあった。
車内でのリュックのマナー向上には、鉄道会社も取り組んでいる。JR東日本では2016年夏、のマナーキャンペーンでポスターを制作。「NO!背負ったままの『リュックサック』 前に抱えるか、網棚の上に乗せましょう」と呼びかけた。
また、しらべぇが昨年9月に掲載した記事によると、36.7%の人が「満員電車でリュックサックを背負ったまま乗っている人に腹が立ったことがある」と回答している。(調査対象は全国の20~60代男女 計1413人)
年齢別でイライラする割合を見ると、20代では25.2%、30代では29.0%だったのに対し、40代は39.3%、50代は46.2%、60代では43.2%と、年代が上がるにつれて満員電車内でのリュックを不快に感じる人が増え、他の乗客に厳しい視線を送っているようだ。