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LEXUS TEAM WedsSport BANDOH スーパーGT第3戦/第8戦もてぎ レースレポート

2016年11月18日 12:31  AUTOSPORT web

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WedsSport ADVAN RC F
2016 AUTO BACS SUPER GT Round 3
熊本地震復興支援大会
「MOTEGI GT 250km RACE」
■開催日:予選11月12日(土)決勝11月12日(土)
■開催地:ツインリンクもてぎ ■入場者数:23,500人

タイヤ無交換作戦で順位を上げ、5位でフィニッシュ
連続ポイント獲得を17戦に伸ばした
 スーパーGT第3戦が栃木県のツインリンクもてぎで開催された。本来ならば5月に開催されるはずだったが、震災の影響で最終戦に組み込まれることとなった。

 土曜日に第3戦の予選と決勝が行われ、そして日曜日に最終戦として予選と決勝が行われる。しかも、ウエイトも土曜日はそれまで積んでいたウエイトが半減し、日曜日はノーウエイトとなる超変則スケジュール。

 第7戦のタイでは、ポールトゥ―ウインで5番手までシリーズランキングを上げたLEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、シリーズ優勝の芽を残して週末の2ラウンドを戦うこととなった。

 第3戦に当る土曜日は、予選では関口選手がアタック。昨日の雨の影響が残るウエット路面に苦しむが8番手タイムをたたき出した。決勝では、タイヤ無交換作戦が功を奏し、5位でフィニッシュ。明日の最終戦に勢いをつけた。

■予選 11月12日(土)8位 1分46秒757
□公式予選 天候:晴れ|コース:ウエット|気温/路面温度 開始時点 11℃/12℃

 昨日の雨の影響が残るツインリンクもてぎ。第3戦となる土曜日は晴れて暖かくなると予想されたが、予選が始まる8時半のコースコンディションはウエット。まったく乾く気配がないままウエット宣言が出され始まった。

 まずは300クラスの予選が8時半から15分間行われた、その後9時から500クラスの予選が始まった。予選アタックドライバーは、関口選手だ。予選が始まると同時にコースインし、アタック開始。

 数台のライバルはドライタイヤでコースに出るが、1ラップでウエットタイヤに交換しているので、ほぼ全車がウエットタイヤでアタックをし始めた。

 19号車WedsSport ADVAN RC Fをドライブする関口選手は、1ラップごとにタイムを刻むみ3ラップ目には1分48秒台をマークする。しかしトップタイムには及ばず4ラップ目にピットイン。タイヤを交換し、再度アタックを開始する。

 そして予選後半には、同じアドバンユーザーの24号車が1分46秒台のタイムをマークし首位に立つ。それをターゲットに各陣営がタイムを刻みランキングが入り乱れてくる。

 19号車WedsSport ADVAN RC Fを操る関口選手も再アタックをかけ、最終ラップに1分46秒757のタイムをたたき出し、8位にランキング。追い上げを期待する順位となった。

トップタイムは、39号車DENSO KOBELCO SARD RC F、2位フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R、3位au TOM’S RC Fという結果に。

■決勝 11月12日(土)5位
□決勝 天候:晴れ|コース:ドライ|気温/路面温度 開始:18度/24度>中盤:21度/23度>終盤:22度/24度

 ドライコンディションで迎えた決勝は30分足らずの短めのグリッドウォークが終わった後、13時10分からフォーメーションラップが始まり、決勝の幕が上がった。

 オープニングラップの1コーナーはきれいに全車がクリア。19号車WedsSport ADVAN RCFのスタートドライバーの関口選手もポジションキープでレースを展開するが、インフィールドで早くも2台のライバルをパスし6位に浮上、さらに2ラップ目に64号車を交わし5位へ順位をあげる快走を見せる。

 しかし、3ラップ目には、300クラスのマシンが大破するほどの大きなクラッシュがありレース序盤からセーフティーカーが入る。

 このセーフティーカーは7ラップ目には解除されレースは再開。関口選手は前を行く100号車と激しい4位争いを展開。各コーナーで襲いかかるがなかなか抜くことはできず、歯がゆいレースが続くと、6位を走行していた6号車が19号車WedsSport ADVAN RC Fの背後に迫り、今度は6号車とのテールトゥーノーズの戦いとなり、この5位戦いは順位を入れ替えながら、19ラップ目まで続くことに。

 19ラップを過ぎたころにはブリヂストンユーザーは、ピットインのタイミングとなり関口選手は5位を死守。そしてピットを遅らせた19号車と24号車の順で走行。そして19号車は29ラップ目にピットイン。タイヤ無交換作戦を決行し、ピットロスを最小限で戦列に復帰!

 ブリヂストンとミシュラン勢がタイヤを4本交換するが、ヨコハマタイヤの強みを生かし、順位を落とすことなく4位で国本選手を送り出した。しかし、レースは熾烈を極め、徐々に5位の6号車が背後にせまり、後退を余儀なくされる。

 その後、レースは大きく動くことなく、53ラップ目にチェッカーが振られ、19号車WedsSport ADVAN RC Fを5位でゴールへ導いた。

 優勝は、同じヨコハマユーザーの24号車フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、2位39号車DENSO KOBELCO SARD RF F、3位36号車au TOM’S RC Fという結果に。

■関口雄飛選手コメント
 結果5位、予選8位から3つポジションを上げてゴールしました。タイヤ無交換作戦を使って前半は僕で、後半は国本選手。

 国本選手はタイヤ無交換という厳しい状況のなか、すごく頑張ってくれました。レース序盤にバトルがあって少しタイヤを酷使してしまって、そういう意味ではすこし迷惑をかけてしまったと思いますが、しかしトラブルもミスもなく5位という結果で終われたんで良かったです。

 シリーズチャンピオンは難しいですがランキング上位で終われるようにしたいです。明日は3位以内でスタートできれば優勝できると思いますので頑張ります。

■国本雄資選手コメント
 結果5位、関口選手からスタートしてタイヤ無交換でポジションを上げることはできたんですがタフなレースになりました。

 僕のドライビングミスで順位を落としてしまったので反省しています。明日はどんな展開になるかわかりませんがしっかり戦って上位でゴールしたいと思います。

■坂東正敬監督コメント
 予選8位からスタートして3つ順位を上げてゴールしました。トップとの差が10秒で非常に悔しいレースでした。しかし、ヨコハマさんが素晴らしいタイヤを用意してくれたのでタイヤ無交換という作戦を取れて順位を上げられたと思います。

 チャンピオン争いは5位で変わらずRd8に臨むことになりますが最後に優勝するしかないと思いますので予選から1ポイント取りに行くつもりで、そして決勝で優勝して最後にシリーズ何位なのか確認したいと思います。

 ここまで17戦連続でポイントを取っています。これはチームの力がすごく大きいと思います。明日も勝ちに行きますので、今日以上の応援をお願いします。

2016 AUTO BACS SUPER GT Round 8
熊本地震復興支援大会
「MOTEGI GT GRAND FINAL」
■開催日:予選11月13日(日)決勝11月13日(日)
■開催地:ツインリンクもてぎ ■入場者数:36,000人

3位表彰台獲得。2016年の最終戦に有終の美を飾る!
 スーパーGT第8戦が栃木県のツインリンクもてぎで開催された。昨日、代替え戦として第3戦が行われ、坂東監督率いるLEXUS TEAM WedsSport BANDOHはタイヤ無交換作戦で5位フィニッシュし、ヨコハマタイヤのポテンシャルの高さを見せつけた。

 迎えた最終戦では、国本選手が予選をアタックし4番グリッドを獲得。決勝では、安定したレースを展開し見事3位表彰台を掴み取った!さらにシリーズランキングを4位へ昇格し2016年のSUPER GTシリーズの幕を閉じた。

■予選 11月13日(日)4位 1分37秒141
□公式予選 天候:晴れ|コース:ドライ|気温/路面温度 GT500 開始時13℃/17℃、終了時14℃/18℃

 快晴で迎えた最終ラウンド。ツインリンクもてぎにはレースファンが朝暗いうちから、来場し華やかに開催した。昨日と同じように朝9時05分から500クラスの予選が始まった。

 予選アタッカーは国本選手。予選開始すぐに1号車がコースに姿を現すが、19号車WedsSport ADVAN RC Fはピットで待機。そして3分後には19号車を含めたLEXUS勢がピット前に車を並べる。

 そしてLEXUS勢の先陣を切って国本選手がコースイン。残り8分半を残し全車がアタックを開始。そして予選時間残り3分を切ったところで、いちはやくアタックを開始した1号車が1分38秒台でトップに立つと、覆いかぶせるようにLEXUS勢の6号車がトップを奪い、39号車38号車と続く、この時点で19号車WedsSport ADVAN RCFは、1分37秒610までタイムを刻むが暫定7位に。

 しかし、チェッカーが振られる最終ラップには、目まぐるしくランキングは変わり、1分37秒141までタイムを刻んだ国本選手は19号車WedsSport ADVAN RC Fを4位に押し上げた。

最終戦のポールポジションは39号車DENSO KOBELCO SARD RC F、2位37号車KeePer TOM’S RC F、3位6号車WAKO’S 4CR RC F、4位19号車WedsSport ADVAN RC FというLEXUS勢がトップ4を独占する結果となった。

■決勝 11月13日(日)3位
□決勝 天候:晴れ|コース:ドライ|気温/路面温度 開始:22度/27度>中盤:21度/28度>終盤:21度/26度

 午前中に引き続き快晴で迎えた最終戦の決勝レースは、13時30分から警察のパトカーと白バイの先導によるパレードラップから始まった。この1戦でシリーズタイトルが決まるとあって各陣営、背水の陣で挑む。

 19号車WedsSport ADVAN RC Fのスタートドライバーは関口選手。パレードラップからフォーメーションラップへ移行し、モンスターマシンが最終コーナーから姿を現し、レッドシグナルからグリーンシグナルが点灯されるとその瞬間、一気にエンジンサウンドが響きわたり最終戦の幕が上がった。

 セカンドグリッドからスタートした関口選手は、2ラップ目に12号車に先行を許すが、6ラップ目からは300クラスが絡み出し、11ラップ目には12号車を攻略し4位へ、そして、12ラップ目にも37号車を交わし3位へ19号車WedsSport ADVAN RC Fを導く。

 15ラップを数えたころにはブリヂストンユーザーはタイムが落ち始めるが、ヨコハマユーザーの19号車WedsSport ADVAN RC Fだけは1分42秒台をキープしパフォーマンスの高さを発揮しながらレースを展開。

 そして昨日と同じように20ラップを過ぎたころにはピットラッシュが始まる。後半を担当する国本選手も戦闘態勢を整え待機する。そして23ラップ目に19号車WedsSport ADVAN RC Fが滑り込むようにピットイン。素早いピット作業でタイヤを交換し給油を済ませ、国本選手にバトンが渡された。

 ピットアウトした時点で6位にポジションを構えるが、トップ38号車、1号車、46号車はピットに入っておらず、最後の最後、36ラップ目にピットインをした46号車がコースに復帰したときには、19号車の後ろの4番手に。

 そして、レースが落ち着きを取り戻した39ラップ目の図式は、39号車を先頭に6号車、19号車、37号車とLEXUS勢がトップ4を占める展開に。レース終盤は39号車と6号車のトップ争いがテールトゥーノーズの攻防戦となり、それを追う19号車WedsSport ADVAN RC Fも全力で前車に詰め寄る走りでレースを展開し、44ラップ目には8秒あったギャップを徐々に縮め6秒後ろまで詰め寄るが3位で最終戦のチェッカーを受けた。
 最終戦に表彰台を獲得し、シリーズランキングも1つ上がり4位へ浮上。連続獲得ポイントも18戦に伸ばし2016年のレースシリーズに幕を閉じた。

 最後の最後まであきらめないレース展開を見せた国本選手のパフォーマンスの高さと、関口選手のアグレッシブな走りが光る最終戦となった。

■関口雄飛選手コメント
 今日のレースは3位表彰台で終わることができました。今年は初戦からほとんどのレースで予選より上の順位でゴールすることができたので最終戦も予選4位から3位でゴールできて今年を象徴する様な展開となりました。

 今年一年を通してランキング4位は悔しいですが昨年、一昨年に比べるとよいシーズンとなったと思います。オフシーズンにはタイヤ開発などしっかり準備して来年の開幕には良い成績を出せるように頑張ります。1年間応援ありがとうございました。

■国本雄資選手コメント
 第8戦、予選4位から決勝3位でゴールしました。後半スティントを走ったんですが、前との差を縮められましたが、前には追いつかず、しかしその中でも最後まであきらめずタイヤの限界、車の限界まで走り続けることができました。

 1年間、応援していただいてすごく力になったし感謝しています。シーズンを通してチャンピオンには届かなったですが本当に最後まで自分たちの力をフルに発揮して戦えたので来年につながったシーズンでした。

 シリーズタイトルが見える位置にいるとすごく悔しさがあるので、来年こそはシリーズを取りたいと思いますので応援お願いします。1年間ありがとうございました。

■坂東正敬監督コメント
 3位表彰台で終われました。LEXUS勢が1-2-3でLEXUSがシリーズタイトルも取りました。その中で僕たちは参戦6年目でシリーズ4位という結果でした。

 みなさん本当にありがとうございました。今年1年を振り返り皆さんの熱い応援があったから戦えたんだと思います。

 ウエッズ様を初め、ヨコハマタイヤ様、支えてくれたスポンサー様のお蔭でこうしてレースができること、心から感謝しています。

 今シーズンは1勝ですが来期に向けて手ごたえを感じるシリーズとなりました。初めてタイで勝って、最終戦ノーウエイトで戦って3位というのはとても充実した1年になりました。

 来年は更なる飛躍を目指して頑張りますので今後も応援していただけますようお願いします。1年間、本当にありがとうございました。

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